半熟卵


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まとめ



「競馬が熱かったあの頃」には、スティーヴンが意地悪言うところの「好きな馬に賭けて楽しむ」風習があったんじゃないか?と思うのです。(想像です)
そこには、揺らぎを極力排除した中での単純な馬券だからこそ、好きな馬に熱狂することができ、結果的に「競馬を熱くした」のではないか、と。
今の券種の多さは、揺らぎに頼った馬券・分からんならいっぱい買っとけ馬券上等で、ライトユーザーが競走馬「個々」を見る妨げになっているんじゃないかと思うんですがね。これじゃ、熱狂は生まれないよな・・・というのが私の考え。(エノさん)


スティーヴンの『価値ある賭け』の価値はvalueであってworthではないんですよね。
『valueある賭け』と『worthある賭け』は思想的に相反していますが、それを馬券として昇華させ同時に成立した時、そこに熱狂が生まれるのではないかと。
今の券種の多さは、ライトユーザーが競走馬を個々に見る妨げになって、結果的に競馬熱を冷ましているように感じます。(でぃらんさん)

単勝馬体派の二人からの核心を衝くコメントです。うーん、さすが! そもそもこの一連のエントリーは、僕自身が、治郎丸さん、エノさん、でぃらんさんが単勝という馬券種を選択している、その思想的・哲学的根拠について、この1年間自分なりに咀嚼してきたことをまとめようと思ったのがきっかけで書き始めたのでした。そして、それをとっかかりにして、僕自身が馬券に対してどう向き合うかを考えたいと思ったのです。

馬券種の多様化が競馬熱が冷めていったこととどれくらい密接に結びついているのか。これについては推測の域を出ないのですが、「競馬が熱かったあの頃」、現在ほど馬券種が多様でなかった(=揺らぎを極力排除した中での単純な馬券が中心であった)ことで、また、ipatで手軽に馬券を購入することもできなかった時代性も相まって、間違いなく、当時の競馬ファンが馬券に込める想いというのは、相対的に強く激しいものだったと思います。しかし、馬券の売り上げはどんどん落ち込んでいった。こうした現状に対して、JRAが馬券種を多様化させることで対応したという側面もあったはずです。ということは、馬券種の多様化が競馬熱を冷却したというよりも、これはもう、経済学的あるいは社会学的には説明し得るであろう外的な要因のほうが遥かに大きいと思うんですよね。

一方で、馬券種の多様化が競馬ファンのメンタリティを変容させているのも間違いないと思います。1999年にワイド(拡大馬連)が、2002年には馬単と同時に3連複(3連勝複式)が、そして、2004年に3連単(3連勝単式)が導入されました。とりわけ3連系馬券の導入は、その破壊力において一獲千金を狙えるぞ!という高配当の演出によって、馬券の売り上げにつなげようという意図がJRAにはあったはずです。3連系馬券の登場により、揺らぎに頼った馬券の可能性が広がった。こうした流れのなかで、往年の競馬ファンがライトユーザー化したのか、新しい競馬ファンがライトユーザーとして参入したのか定かではありませんが、競走馬の個々をしっかり見る正統派の視点からは、ライトユーザーが競走馬「個々」を見る妨げになっている側面はやはりあるように思えますね(ただし、競走馬の個々を精査した上で3連系馬券を巧みに操る人もたくさんいます)。

ここから「クイックピック」導入の流れは必然でした。


海外の競馬では、お客様が馬券を購入する際、コンピュータが“馬番号”や“枠番号”を自動的に選択する「クイックピック」という方式を導入している主催者があります。
そこで、JRAでも、お客様がお手軽に馬券を購入できる方法として「JRAクイックピック投票」を実施いたしますので、どうぞご利用ください!

何を隠そう、JRAが“馬番号”や“枠番号”を「コンピュータ」が「自動的に選択」するような馬券を「お手軽に」購入してよねー(競走馬しっかり見たり、ぐだぐだ予想したりしなくていいから、ロトくじ感覚でさっさと馬券買いな!)、と言ってるのですから、ライトユーザー指向ここに極まれりというわけです。こんなクソ馬券、valueもworthもあったもんじゃねーよ。そうそう、最近のCMだって、そんなクソ馬券を「俺の夢!」「私の夢!」とか言ってふわっと買っちゃうような連中ばっかり映して、ぜんぜん競走馬を映さないもんね。


「1番は粘るな!よし!3番差せ!差せ!…3着は何番だった?」と競馬場に行くとまるで数字遊びをしているような声を聞きますが、そういった声を耳にするにつれ「この人はあと数年したら競馬場に居ないんだろうな」と寂しく思います。(でぃらんさん)

本当に同感(涙) しかし、これこそが、これから競馬を盛り上げようと思うなら受け入れなくてはならない初期条件。こんな人たちでも競馬に熱くなれるような競馬を熱く語りたい、こんな人たちでも馬券に熱くなれるような馬券を熱く打ちたい、心からそう思います。

(つづく)





まだまだ未熟とはいえ、約2年半に渡り馬券を買い続けてきたおかげで、予想という営みとそれを馬券に落とし込むという営みが、まったく異なると言っても過言ではないほど、それぞれ個別の法則を持った複雑かつデリケート、そして高度に知的なプロセスであることが、だんだん身に沁みて分かってきました。いわゆる「予想と馬券は別物」というやつです。これは本当。予想はほぼ完璧だったのになぜか馬券を外して後悔することなんて日常茶飯事。たとえばこの前なんかさぁ……っていう愚痴は置いといて。予想の最終的なアウトプットである馬券について、さらに考えてみましょう。

「馬券で勝つ」という現実的・打算的な視点の最右翼に位置するのは、ハーバード大学出身のプロ馬券師スティーヴン・クリストが言うところの「価値ある賭け」という馬券戦略でしょう。


 胸に手をあてて考えてみて欲しい。勝ち馬予想の際に本当にこうだと信じた末のものなのか、あるいはのっけからまず自分の「好きな」馬を選び出し、その馬にどんな配当がつくか祈っているだけなのか。たいていのまじめな競馬ファンは、後者のほうだと認めるはずだ。

 われわれは以上のような思考過程を辿るように慣らされている。勝ち馬を見つけよ、そして賭けよ。自分の選んだ馬が分かればいい、あとの配当はあなた任せ。過去の成績表と長いこと睨めっこせよ、さすれば勝ち馬が紙面から飛び出してくる――。

 問題は、設問の仕方が間違っていることにある。肝心なのは、もっとも勝ちそうな馬はどれかではなく、実際の勝つチャンスより高いオッズを示しているのはどの馬か、なのだ。(「価値ある賭け」、A・ベイヤーほか『アメリカ競馬戦略9つの頂点』自由国民社)

つまり、それが「価値ある賭け」かそうでないかを決めるのは「オッズ」であるというわけです。等式で表せば、

価値=確率×配当額

となり、最も分かりやすい例を示せば以下のようになります。

良い賭け(overlay)
→勝つ確率が50%の馬のオッズが2倍以上の場合
悪い賭け(underlay)
→勝つ確率が50%の馬のオッズが2倍以下の場合

2010年ジャパンカップの前夜、競馬仲間たちと酒を呑み交わしつつ、競馬談義に興じていた時のこと。僕は本命馬ブエナビスタの単勝オッズが2倍であることについて、「このオッズじゃ相手を見つけられないと馬券が買えないよー」とため息をつきました。そうすると、分かってないなぁという表情でチッチッチッと指を横に揺らしながら、エノさんが言ったのです。「んでもなぁ、がちゃさん、2倍やで。ブエナの単勝が2倍なんやで。もちろん競馬に絶対はないよ。でも、ブエナに10万円賭けたらかなりの確率で10万円勝てるんやで。パチンコで10万円勝つこと考えてみーよ。ブエナの単勝が2倍っちゅうのが、博打としてどれだけおいしいかわかるやろー?」

うーん、パチンコの例には溜飲が下がりました。確かにそうだよね。パチンコで10万円勝つために、朝から玉を打ち続けることは、どう考えても悪い賭けであるに違いない。対して、ブエナビスタがジャパンカップを勝つ可能性は、50%なんてものじゃないだろう。95%はあるはずだ。

95%×2=1.9

ボーダーである1.0を遙かに越えるoverlayだ。すなわち、エノさんにとって、2010年ジャパンカップにおいてオッズ2倍のブエナビスタの単勝に賭けることは勝負に値する「価値ある賭け」であったということなんですね。

この「価値ある賭け」をさらに突き詰めると、複勝馬券が視野に入ってくるのは必然でしょう。フルゲートであれば1/18を当てなければならない単勝に対し、3着までに入ればよい複勝ならば的中確率をずいぶん高めることができるのですから。再び2010年ジャパンカップのブエナビスタを例にとれば、ブエナビスタが3着以内に入る確率を99%と見積もることができる人にとって、ブエナビスタの複勝に賭ける価値は、

99%×1.1=1.089

ということになり、それでもギリギリoverlayです。確実に勝ちにいくなら、ブエナビスタの複勝を10万円購入し、1万円の配当を手にすることは、投資的スタンスとしては極めて合理的であり、それもまた「価値ある賭け」であることを否定することはできません。


以上のことがあまりに打算的で面白味がないと思われるのであれば、どうぞすべてをお忘れいただき、配当のことなど考えずにあなたの好きな馬に賭けて楽しんで下さればいい。あなたには同じような競馬仲間がいっぱいおられる。私たちは、そのお金をいただくことになりますから。(前掲書)

うーん、スティーヴン、意地の悪い嫌な奴だねぇ(笑) しかし、これは常に心に刻んでおかなければならない真実であることも確かです。「価値ある賭け」の馬券戦略が僕たちに教えてくれるのは、馬券を買うという行為は、胴元の取り分を差し引いた掛け金を皆で奪い合う、パリミュチュエル方式を受け入れた上での過酷な戦いに参加することでもあるのだということです。この真実をしっかり掴んだ上で、話を馬券に戻しましょう。パリミュチュエル方式を意識したオッズ戦略である「価値ある賭け」において、いまだ馬券は透明です。戦略が成功すれば報酬を受け取るための証明書となり、戦略が失敗すればただの紙切れであるしかない、文字通りの馬券のままです。しかし、馬券とは、本当にただそれだけのものなのでしょうか。




2009年度JRA馬事文化賞を受賞した立川健治さんは、授賞式でだったかグリーンチャンネルの番組「ホースマンに乾杯」でだったかは忘れてしまいましたが、「立川さんにとって競馬とは?」という質問に対して「馬券です」と即答しました。これには少し驚きました。『競馬の社会史1 文明開化に馬券は舞う―日本競馬の誕生』を著した富山大学人文学部の教授ならば、「文化」というワードが真っ先に飛び出すだろうと思っていたからです(すごい偏見ですけどね)。もちろん「馬券」は競馬という「文化」の、数ある構成要素の一つではあるのですが、立川さんの即答ぶりは明らかに「馬券」を強く志向するものでした。

僕もまたこの質問を投げかけられたならば、やはり、怯むことなく「馬券です」と即答すると思います。しかし、それはなぜかと追及されると、僕にはまだ上手く説明できません。競馬が文化として、スポーツとして、複雑で奥の深いものであればあるほど、当然ながら、それに対応すべく馬券もまた、その複雑さと奥深さを同時に増していくはずです。つまり、競馬が文化でありスポーツであるとするならば、馬券もまた文化でありスポーツであるという、表裏一体の関係を結ばざるを得ないわけです。直感的に言えるのは今はこれだけ。

ちょっと自問自答してみたいと思います。

競馬の複雑さを言葉で表現するのはほぼ不可能なのですが、僕たちが予想を行う際に根拠とするほんの表層的なファクターをさらっと整理した一節を、檜垣立哉さんの『賭博/偶然の哲学』(河出書房新社)から、少々長くなりますが、引いてみましょう。


 まず当然のことながら、競馬の直接経験論がある。もっとも根源的なことは、馬そのものを見るということである。この場合、競馬をするのはまさに馬そのものである。この位相の真実性は全く揺るぎがないようにもおもえる。われわれはパドックにおいて、実際に走る馬を見る。調教のビデオで、その週の追い切りの様子を見る。競馬とは、実在し、目に見え、そこを歩いている、この馬にこそ賭けるものである。馬そのものが発している兆候的な記号、つまりは自然的記号が、ここでの大きな要素である。毛艶のよさ・発汗の具合・歩様のありかたから、騎手がまたがったときの気あいのり、馬場入りのときの様子、キャンターにはいって輪乗りに至るまでの仕草、これらはすべて馬に関する経験論的な事象である。ビデオの追い切り映像でも構わない。それら自身が自然的なサインを形成している。

 だが同時に、そこでは各種の非直接経験的な記号情報が入り込まざるをえない。そうした情報は膨大である。第一に、その馬そのものの競走成績がある。競走成績も、近走の調子はもちろんのこと、距離適性、芝とダートのそれぞれの適性、それぞれの競馬場との適応性、季節やレースそのものとの相性、それぞれの持ちタイムがある。これらの情報は、直接的ではないが実証的なものである。すでに行われたレースの、まさに実証的なその馬の能力に関するデータが厳正な仕方で提示されているのだから。

 しかしさらに考えてみる。競馬において走っているのは馬だけではない。鞍上の騎手も考慮しなくてはならない。馬を走らせているのは騎手である。そして騎手にもそれぞれの情報がある。もちろんリーディングの何位であるか、通算勝利数はどうであるのかから、やはり近走の傾向性というものがある。これもまた馬と同様に、芝・ダート別の、それぞれの距離別の適性が詳細にデータとして蓄積されている。そして騎手の今日の調子という、非常に重要な経験論的規定がある。調子づいている日というのは確かにある。何ということもなく、人気薄の馬を上位にもってきてしまう(その本当の理由など騎手本人にも分からないだろう)。また逆に一日に(おおよそ十二レース施行という形態のなかで)一騎しか騎乗しないケースもある(無名騎手達の常である)。その場合、まさにこの一鞍に賭けていると考えるべきではないのか(『週刊競馬ブック』に載っている、かなざわいっせいのエッセイでおなじみの馬券作戦である)。

 少し別の位相に移動しよう。経験的な根拠に基づくが、それ自身が次第に情報としての記号性を帯びてくるような事態がいくつもある。馬を見るということよりも、むしろ統計処理のリアリティーに深く傾斜していく場面がある。馬に内在する、それぞれの属性を考えてみればいい。まずは厩舎情報を考えるべきだろう。厩舎情報は、どちらかというと騎手の情報に近いものがあるともいえるが、それぞれの厩舎の馬の使い方の個性というのは確かにある。何を目指すのか(二歳戦での資金回収なのか、クラシックの夢を追うのか、成長重視なのか)、それがこの馬を今走らせることの背景にさまざまに見てとれる。

 そして、もうひとつ競馬を語る上で決定的な、血統的な属性がある。それは、一見して経験的・実証的な事象であるが、それ自身は目に見えないものの代表格であるだろう。さしあたり血統は目に見えない。だがそこでの諸特性は、むしろ実証的な計測値にもっとも近いものがある。だから血統のありかたは、馬産のひとつの軸とする競馬での、能力のサインそのものであると見ることができる。一時代前のリアルシャダイの仔、今世紀に入ってからのサッカーボーイの仔が、京都競馬場の長距離適性が驚異的であるというのは誰もが知っている(リアルシャダイに関しては、母父に入り込んでもその血の効果の驚異的であることを考えると、そこには実証性を越えた何かを見たくもなる。二〇〇四年天皇賞春のイングランディーレ、二〇〇八年天皇賞春のアドマイヤジュピタを想起せよ)。ネイティヴダンサー系は短距離だが、キングマンボを経ればクラシックディスタンスにも対応できるというのも誰もが分かっている。もちろん個体的な力能性とその差異は存在する。しかしそうした逸脱もまた、血統的なまとまりを背景に頻出してくるものでしかない(ニホンピロウイナーの仔なのに長距離を得意とするメガスターダムなど)。

 血統についていえば、それはさらに複雑さを倍加する。血統には、単純に考えて、父系と母系とが存在する。馬は普通は、父系の特性と、母系のファミリー特性によって、その血統的本性なるものが想定される。だが、血統表を眺めてみれば明確であるように、父系と母系という連鎖性によっては語り切れない、その中間としかいえない血統がさまざまに示されうる(生物学的に考えれば、母母母も、母父母も同価値のはずだが、ファミリー分類という思考においては前者のみが重視されている)。

 さらに血統に関してはクロス要因を考えなければならない。馬産における重要な事柄のひとつが、父の血統と母の血統とのあいだで、インブリードとして形成される、血統どうしのクロスを意図的に作ることにある。もちろんクロスされた血統は、その個体の特徴を良く表すものになるだろう。ノーザンダンサーのクロスがどうとか、ナスルーラのクロスがどうとか、そこでは実証性を越えた不思議な主張が見いだされはじめる(クロスに関する議論は、血統オタクの本領発揮の場面である。今はパソコンがあるから七代血統表の把握すら簡単にできる。しかしかつては畳一枚に血統表を逐一書きだし、何処でどう祖先がクロスするのか、ニヤニヤして楽しむ愛すべき種類の連中がいた)。

 そしてこうした血統話がすべてそうであるように、血統の決定は、競馬においては明らかにある種の意志の現れである。そこでは、血統の配合を決定する牧場、そこで一定の役割を果たすだろう調教師やオーナーの意志が、やはり深く関わっている(もちろんさらに、種付け料にまつわる経済社会的な問題群が関与する)。

こうして的確な言葉で整理されると目眩を起こしてしまいますね。しかし、僕たちは競馬を予想する際に、自分が主軸とする予想ファクターを中心に据えつつも、上記のファクターのほぼすべてを多かれ少なかれサブファクターとして考察に繰り込んでいるはずです。もちろん、これらにサインや出目理論が加わることもあるでしょう。そして、研究熱心な馬券師たちによる予想理論の細分化はますます加速しており、枚挙にいとまがないのは周知のとおり。いまや「現代競馬における予想理論の発達史」というテーマで真面目に研究論文を書くことさえ可能な時代であるはずです。

「競馬 最強の法則」や「競馬王」誌上において、また、誌上で馬券師デビューしなくとも、自身のサイトやブログにおいて、有象無象の予想理論がウジャウジャと現れては消えていきます。目から鱗の理論から完全に妄想だろうというトンデモ理論まで、出てくること出てくること! ひょっとしたら毎年デビューする競走馬よりも数は多いのかもしれません。予想家も予想家で十人十色。理論の構築に情熱を注ぐ真摯な人たちから、完全なオナニー野郎、謙虚さの足りないビッグマウス、いつでもどこでも言い訳君まで、これまた出てくること出てくること! もちろん結果までしっかり出す予想家は一握り。有象無象のほとんどは、視野が狭く、ロマンよりも金、文化の香りもしてこないなどと、オールドスクールな競馬ファンからはおそらく軽蔑されてもいるでしょう。実際のところ、自分のことは棚に上げて言いますが、ダメやなーと思う人の方が圧倒的に多いのは確か。

しかし、僕は、予想理論の優劣はともかく、この複雑な競馬というゲームに果敢に挑むという行為自体が止まないことが、実は、ものすごーく競馬にとって良いことなんじゃないかと思っています。

僕はオグリキャップの時代を知らないし、ディープインパクトも知りません。往年の競馬ファンにとっての「競馬が熱かったあの頃」を知らないのです。「書斎の競馬」という、現在では考えられないほど豪華な競馬雑誌がじわじわと劣化していく様を、すでに競馬ブームが終焉した時代に読むことで、競馬ブームが急速に冷めていった軌跡をかろうじて感じ取ったというくらい。「競馬が熱かったあの頃」を知る先輩たちの、競馬を盛り上げていきたいという強い想いには心から共鳴しますし、僕もまた先輩たちと一緒になって競馬の魅力を一人でも多くの人たちに伝えていきたいと思っています。

ところで、「競馬が熱かったあの頃」を知る先輩たちには必ずと言ってよいほど「ギャンブルとしての競馬に対する後ろめたさ」がつきまといます。

以前、治郎丸さんが「ガラスの競馬場」でこのブログを紹介してくれた時、「競馬が熱かったあの頃」を知る治郎丸さんと対比した上で、僕を以下のように評してくれたことがありました。


私が競馬を始めたおよそ20年前は、競馬関連の情報を得るには、雑誌か本しかなかった。どちらにしても、ある特定の人々による限られた考え方やノウハウが供給されていたにすぎなかったのである。もちろん、今では手に入らないような本質的な内容もあったが、そのバラエティにおいては、現代とは比べ物にならないほど少なかった。レース結果を知るためには、深夜の競馬番組まで待たなければならなかった時代である。

対する今は、ITとネットの進化により、ありとあらゆる情報が即座に手に入る。(中略)競馬が強くなるために必要な情報、つまりレースの傾向やコースの設定から、データベース、ニッチな情報、そして様々な理論や法則に至るまで、ありとあらゆる情報の整理はここ10年驚くべきスピードで進んだ。もはや知らない情報などないと言っても過言ではないだろう。しかも、馬券もネット上で買えるようになったのだから、競馬場やウインズに行かずとも、簡単に実戦の経験を積むことも出来るのだ。

彼はそんな時代の寵児だと私は思う。

明言されてはいなくとも、「ギャンブルとしての競馬に対する後ろめたさ」の消失という事態もまた行間に込められているのは明らかです。しかし、僕のこの(過去に対する)脱歴史性があれば、競馬の、ロマン・伝統・文化・スポーツ・レジャーといった側面の復興・強調・刷新という競馬を盛り上げる方法論のラストに、「ギャンブル(=馬券)」という項目をためらいなくぶち込むことができるのではないか。競馬が文化でありスポーツであるとするならば、馬券もまた文化でありスポーツである。もし、この前提の上にしっかり立つことができるのならば、競馬は素晴らしい「ギャンブル(=馬券)」でもあると言い切ることができるのではないか。そして、これはむしろ大きなチャンスなのではないか。なぜなら、白紙状態から競馬に入り込むのがデフォルトであるのは、そう、僕だけではなく、「競馬が熱かったあの頃」の記憶を持たず、「ギャンブルとしての競馬に対する後ろめたさ」という恥辱の感覚が希薄な、若い世代のすべてに言えることだからです。





12月はついに負けてしまいましたが、年間トータルで回収率159%を達成しました!ってことはおそらくないんですよね。この数字通りだと、僕の競馬用口座にはもっとたくさん残っているはずなんですが、そんなことはありません。Skype競馬中にちょこちょこワンコイン馬券を買って外したり、競馬場へ赴いて勢いで買ってしまった馬券も多々あります。なるべくブログに記録したつもりですが、細かい馬券はけっこう漏れているはず。とはいえ30万円は確実に勝てたので、半熟卵としては大満足の2010年でありました。

ただ、馬券以外で競馬に費やしたお金に関してはそれほどしっかり把握しておらず、現在分かる範囲で大まかな支出を計算してみると、



といったところでしょうか。約74万円も馬券を打ったこと自体たいへん驚きなのですが、馬券以外に約24万円の出費があったとは……。書籍や雑誌、競馬新聞もたまに買うので、実際はもっと使っており、なるほどなるほど、これで口座の残金とも辻褄が合うというわけです。

以前から何となく気づいていたことなのですが、僕の場合、どうも適当な予想で買った馬券がまさかの高配当というパターンに何度も助けられているという事実があります。しかし、基本的には、最も強いと思う仔に賭けることのほうが圧倒的に多く、秋以降はますます(結果的に)本命寄りの予想が増えました。しかしそれに反して的中率、回収率はダウンの一途を辿ってしまいました。会社の秋のGI勝負では全レース不的中という情けない結果に(泣)

まず、昨年のようなラッキーパンチに助けられる賭け方をしていては、今年は確実に大きく負けちゃうぜ、という危機感があります。予想環境という点においては、プライベートと仕事が昨年よりも慌ただしくなることがすでに確定しており、競馬に関しては新しい競馬雑誌「ROUNDERS」の制作を最優先するため、昨年よりも競馬予想に費やす時間は少なくなるのも分かっています。さて、どうするべきか。


明けましておめでとうございます!

昨年の正月にこのブログを開始してから早くも1年が経ちました。今年は2011年。競馬を始めたのが2008年の6月ですから、すでに2年半、競馬にのめり込みつづけたということになります。今思えばあっという間の2年半でしたが、ブログを開始した2010年という年は本当に濃密な競馬ライフを送ることのできた1年間だったと思います。

「ガラスの競馬場」の治郎丸さんと新しい競馬雑誌を創ろう!と意気投合し、「馬流天星」のスカイポットさんと府中で初対面、治郎丸さんを通じて「CLASSIC REPORT」のりゅうさんと邂逅を果たし、やはり治郎丸さんをきっかけに「ローランの歌」のでぃらんさんと知り合いました。ブログを通じた僕の熱烈なラヴコールに「あの仔に夢中」のエノさんが早速応えてくれたと思えば、桜花賞の日には「けいけん豊富な毎日」のけん♂さんと焼肉を食べ、皐月賞の日には「勝ち組の勝利指針」の川島さんに奢っていただきました。6月には、りゅうさんと「若駒戦の密かな愉しみ」をオープン。開始するやいなや、エノさんとでぃらんさんが恐ろしい早さで参加表明してくれました。これをきっかけに、大人げないSkype競馬談義を夜な夜な繰り返す仲に。エノさんとは師弟関係にある「一騎当選」のchildsviewさんを若愉に引きずり込んだのは言うまでもありません。さらに、朝日FSの日にはスカイポットさんの畏友である「Primitive Action」のワックスムーンさんと酒を呑み交わすことまでできました。

そして、このブログや若愉にコメントをくださったみなさんに感謝です!

おかげでたくさんの素晴らしい競馬仲間たちに出会えた最高の1年を過ごすことができました!

2011年は、さらに前進していくつもりです。まずは、「若駒戦の密かな愉しみ」で若駒たちによるクラシック戦線をしっかり見届けると同時に、新しい競馬の雑誌「ROUNDERS」の創刊に力を注ぎたいと思います!

今年もどうぞよろしくお願いいたします!


◎ブエナビスタ
○ダノンシャンティ
▲トーセンジョーダン
△ヴィクトワールピサ
△ルーラーシップ

いろいろ考えた結果、今年の有馬記念は最も思い入れのある2頭を中心に。有馬記念の後にも個人的な大勝負が待っている! 精一杯頑張ります!


「逃げ馬不在」が今年の有馬記念を恐ろしく難しくしていますね。ブエナビスタ本命は動きませんが、それ以外の2頭はどの仔で決まっても驚けない印象。ローズキングダム回避のため、ブエナの単勝は1倍台かぁ。初めて観戦した2008年の有馬記念では、牝馬が勝つのは難しいと囁かれつつ、あのダイワスカーレットでも2.6倍でしたからね。JCでのあの雪辱をブエナに果たしてほしいと願うファンがものすごく多いんだろうな。もちろん僕もその一人です。

さて、その前にラジオNIKKI杯2歳Sを。と言っても今週は本当に「まったく」競馬をすることができませんでした。こんなの初めてです。若愉には何とか展望呆談をアップしました。昨日は深夜帰宅→Skypeログイン→りゅうさん発見→無理矢理展望→エノさんが乱入→朝4時パターン(笑)なので、ちょっと内容はまとまりがないですが、よろしければ覗いてみてください。



第1回若駒番付の大関マイティと小結アズワンに期待します。穴で買ってみたいのがそろそろ真面目に競馬したらひょっとするかものゴットマスタング。馬券は、◎○の馬連と◎▲のワイド2点といったところかな。今日は久しぶりに銀座のWINSに出かけよう。



寝坊しちゃった……。予想は若愉の呆談で話した通り、サダムパテック、リベルタス、マイネルラクリマの3頭が本線。今から現地へ観戦しに行ってきます!





激流が始まる前に阪神JFの回顧だけでも。

アヴェンチュラは輸送があったわけでもないのに-12kg。パドックでは腹周りが気持ち寂しく映り、やはり熱発の影響があったのでしょうね。札幌2歳S出走時と比べると体調は下降気味だったようです。うーん、と悩んで馬券のレートを半分に下げました。買った馬券は以下の通り。

悔いのない馬券に悔いのない結果でした。想定外だったのはかなりのスローに流れたことで、ブエナビスタの2008年、アパパネの2009年と比べると、ペースも走破時計も平凡で、今年の阪神JFはオークスとの繋がりが少し弱まるのではないかという気がしています。いずれにせよ、恵まれて好走した馬よりも、強い負け方をした馬をしっかり把握しておきたいですね。

クラシックを見据えるならば、やはりアヴェンチュラでしょう。体調が万全ではなかったこと。出遅れが響き内枠を利した競馬に徹することができなかったこと。スローに流れたことで瞬発力勝負となり、持ち前の底力+持続力を活かせなかったこと(この流れをレーヴの後ろにいたんじゃ……)。この仔にとっては意地悪なくらいの逆風が吹き荒れたレースだったはずです。2馬身半の差をつけられたものの、勝ったレーヴディソールが33秒9の上がりを使ったのに対し、瞬発力>持続力の流れにもかかわらず、連対馬ホエールキャプチャと同じ34秒1の上がりを使っています。苦しい競馬だったことをプラスに捉えれば、これはいい負け方。体調をしっかり戻して、万全の状態で戻ってきてね。

瞬発力勝負の展開と鞍上のこれまでになく完璧な捌きを味方につけて圧勝したレーヴディソールも強かったですね。底力の問われない流れだったので、真の意味での急坂適性は測られなかったものの、それでも現状の能力だけで他馬を捩じ伏せる強い競馬でした。まだまだ余裕もありそうでしたしね。

2着に頑張ったホエールキャプチャも先々が愉しみな馬です。この仔は馬群に揉まれても怯まないのがいいところ。今回も直線で少し挟まれる場面がありましたが、隣の馬の鞭にもビビらず、平然と狭い間隙を抜け出しました。しかし、武豊騎手はどうしてこの仔を選ばなかったのかなぁ。良血同士のフィーリングってやつですかね。残念ながら、良血カップルのダンスは不発に終わってしまいましたが。

タラレバ妄想ですが、個人的には4F通過は47秒前後と読んでいました。そうなっていれば、レーヴ&アヴェが1、2着。3着には、タガノラヴキセキが突っ込んできてたんじゃないかなぁと。この馬も着順以上に強い競馬をしています。同い年の岡部誠騎手、惜しかったねー! 中央でいつか穴を開けてくれるの待ってるよ!



第2回若愉番付に選出された牝馬のほとんどが顔を揃えた阪神JF。横綱アヴェンチュラ、大関レーヴディソールとダンスファンタジアが上位人気の3頭ということになり、穴馬に手を伸ばす前に、まずはこのレースにおけるこの3頭の序列を決め打たなければならなさそうです。

(1)アヴェンチュラ(和田)
緩流でも急流でもないバランスの良いラップが刻まれた阪神新馬戦を圧勝し、阪神の急坂は経験済み。続く札幌2歳Sでは中団後方から[9-8-8-7]で上がり35.7とかなりの底力+持続力を示しており、アドマイヤセプターを弾き跳ばす傲慢さ、直線でソラを使っていながら勝ち馬オールアズワンと大差ない競馬をしたように、スケールの大きさも充分。おそらく瞬発力<持続力の馬で、極端な上がり勝負には向いていない。また、新馬戦でマイルは経験済みではあるものの、本質的には今回の距離短縮はプラスではない。熱発によるアクシデントもあり、体調が万全でない可能性もある(角居調教師だけに勝てると慎重に判断した上での出走と考えたいが)。

(11)レーヴディソール(福永)
デビュー戦の札幌1500mは前半緩く時計も遅いのでレース自体は凡戦だが、中盤あたりからラストまでこの馬だけは加速し続けており、極上の瞬発力で他馬をねじ伏せただけでなく、そこそこ長くいい脚を使っていたことになる。続くデイリー杯2歳Sでは、大幅に時計を短縮しつつ、やはり極上の切れ脚を発揮し圧勝。鞍上が「こわれないように気をつけて乗った」と述べているように、最後は流す余裕さえあった。ミッキーマスカット、グランプリボス、メイショウナルト、トップシャインがその後OP戦で活躍しているように、今年のデイリー杯のレベルの高さは折り紙付き。これらの牡馬たちを相手にしなかった点でも素質の高さがうかがわれる。後肢の強さに裏打ちされた瞬発力が最大の武器であるが、テンで置かれながらもOP戦の淀みのない流れでもそれを発揮できるので、当然ながら持続力も兼備している。課題は急坂への対応。また、前脚の捌きを見る限り不器用なところがあるので、スローで馬群に包まれてしまい、鞍上がスムーズに捌けなかった場合は差し損ねる可能性もある。

(14)ダンスファンタジア(武豊)
重馬場で行われた東京の新馬戦(1400m)ではスローの前残りの展開を差し切り圧勝。続く赤松賞では、馬なりで大楽勝。良血人気も頷けるスケール感を披露した。後肢の強いレーヴディソールとは対照的に、前肢の発達が著しい印象があり、阪神の急坂をこなせるパワーはあるだろう。しかし、持続力の証明は足りておらず、これまで闘ってきたメンバーが楽だった感も否めない。淀みのないラップを経験済みのアヴェンチュラとレーヴディソールに対し、自身これまでで最速のラップを踏むことになる今回、未知数の領域から極上の瞬発力なり持続力が飛び出すかはやってみないとわからない。

ということで、人気上位3頭の序列を決め打てば、


となりました。アヴェンチュラは最内枠を、鞍上が上手く捌き、かつ、レーヴより先に抜け出し押し切る競馬ができるかどうかがポイント。レーヴは中枠なので不器用さはカバーできると思いますが、スローペースリスクおよび急坂対応がどう出るか。ダンスファンタジアは能力の証明という点において未知の部分が多い割には期待値が低く、馬券戦略上×印評価としました。ということで、ダブル◎の馬連1点で勝負!

3番目の馬は、内枠から、ホエールキャプチャ、マイネイサベル、リトルダーリン、ピュアオパール、マルモセーラ、タガノラヴキセキ、マリアビスティー、ライステラスと多すぎて絞れません。直前まで妄想して絞り込みつつ、少しだけ上乗せ3連系か押さえの枠連でも買い足そうと思います。



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2010-01



今日は昼から府中に行くので、午後からの馬券は現地で考える。問題は東京4Rの◎ロードターゲット。午前11時現在、11倍くらいオッズがついてる……。前走中山1600mで大外枠から発走して終始外々を回しての4着は強い内容だった。ここでも勝ち負けとみるが、相手がちょっと難しい。ロードターゲットの単複に厚く賭けて、勝ち逃げを図るのが賢明かな。



あれよあれよとオッズが6倍くらいになってしまったので結局単勝を1500円購入しましたが、負けてしまいました(泣)



競馬場に到着したらもう終わっていたので馬券は購入できず。



開幕週ということもあり、◎と○が印どおりに順当勝ちする気がしなくなり、このレースも馬券の購入を見送る。



競馬場では「獲った!」と喜んで、帰りの電車で馬券を眺めて冷や汗……。なぜか三連複の3着にグロリアスノアをマークするのを忘れており、痛恨の不的中。予想の見立ては悪くなかっただけに無念。



ヒカルアマランサスの末脚にびっくり。ワンカラット惜しかった。ベストロケーションは拾えなかったので完敗でした。



スカイポットさんの予想を参考に買い目を絞って絞って、自宅で仕事をしながら購入。ただ、ゲシュタルトは新馬戦の内容から勝ち負け必至と見てました。


若駒戦中距離戦における最近のスローペース症候群の例に漏れず、前後半差2秒以上の後傾ラップとなった。勝ったのはヒルノダムール。好スタートを決めるも落ち着いて後方に控え、1、2角で内ラチに寄せたあとは、最後まで経済コースをロスなく立ち回ることができた。藤田騎手の完璧な騎乗に導かれ、ラスト3Fは33.1秒という極上の切れ脚を発揮して一馬身半差の完勝であった。2着に敗れたルーラーシップは、スタートも上手く良いポジションを取ることはできたのだが、終始掛かり気味で岩田騎手も折り合いに苦労しながらの競馬となってしまった。3、4角では後ろにいたヒルノダムールに内を突かれ、直線に向いてからは外からきたエクセルサスが壁となり、この馬の内に入れるべきか外に出すべきか、岩田騎手の迷いが追い出すタイミングを遅らせてしまった。結局外に回して猛然と脚を伸ばしてきたが勝ち馬には届かなかった。とはいえ、前にいたエクセルサスを一瞬にして抜き去った瞬発力には見所があったし、折り合ってスムーズな競馬ができていたなら、もっと際どい争いになっただろう。キャリア2戦目ということを考えれば上々の結果。

若駒による京都10F戦の比較上、ヴィクトワールピサの勝った京都2歳Sの勝ち時計が2.01.6、レーヴドリアンの勝った福寿草特別が2.01.1であるので、それらよりも遅かった若駒Sを過大評価することはできないが、ヒルノダムールとルーラーシップの2頭がクラシックでも有力になるのは間違いなさそうだ。


この展開でほぼ最後方からの競馬なら負けても仕方がないところ。にもかかわらず、メンバー中3位の上がりで5着に入った。佐藤哲三騎手によれば3角で手前を替えてくれなかったとのこと。 競馬が上手くなればもう一段階の上昇が期待できそう。新馬戦ではネオヴァンドームに勝っており、京都2歳Sではヴィクトワールピサの3着、阪神500万下でもテイラーバートンの2着と、これまでの対戦馬も強敵揃い。素質は充分にある。



1着 ヒルノダムール
「前走はゲートで気持ちが切れてしまい4角までまったくハミを取ってくれなかった。敗因はハッキリしていたので、ゲートがまともなら負ける気はしなかった。今日もゲートで1回ガタッとしたが、その後はおとなしかった」(藤田伸二騎手)
「今日はこの馬の切れ味を一番試すことのできたレースだった。若さが残っているが、平常心で走ればこれぐらいはやれる」(昆貢調教師)

2着 ルーラーシップ
「能力があることはわかっている馬。最後の直線で外に振られたのが痛かった」(岩田康誠騎手)

3着 エクセルサス
「意識的に早めに動いて、この馬の競馬はできた」(川田将雅騎手)

4着 ファイブイーグル
「行く馬がいなさそうだったので行こうと思った。いいペースで運べた」(川島信騎手)

5着 ダノンスパシーバ
「向正面で手前を替えてくれたが、3角からもう1回替えてくれれば勝負どころの反応がもっと良くなるはず。使いつついろいろ覚えてくれれば」(佐藤哲騎手)

6着 ゴールスキー
「最後のコーナーで外に行きたがり、うまく回れなかった。初戦もそうだったようだから、左回りの方がいいのかもしれない。それに今日は目一杯走っていない感じだった。レースを重ねればと思う」(C.ルメール騎手)

7着 ビーチランデブー
「力んで走っていた。硬さもあったから、ダートの方がいいかもしれない」(武豊騎手)


アドマイヤテンクウが押し出される形でハナを切った。スローに流れる可能性の高いレースで同馬を勝たせるための安藤騎手の好判断ではあったが、逃げると思われたログの北村浩騎手がすんなり控えてしまい、他に無理に競りかけるような馬もいなかったことが、結果的に前後半63.2/60.4秒の超絶スローペースを生んでしまった。しかも、ラスト3Fのラップ[12.4-11.4-11.4]が示すとおり、実質ラスト2Fのヨーイドン勝負。こうなると後ろにいた馬には手も足も出ない展開。

前にいたエイシンフラッシュとアドマイヤテンクウは展開の恩恵を十二分に受けての1、2着。レッドスパークルは出遅れてテンでモタつき、終始内で動くに動けなかったが、最後は馬群を割ってしっかり良い脚を使って3着を確保した。展開が不利だったことを考慮すれば着差0.4秒は相殺できる。よって上位3頭の評価は現状横並び。エイシンフラッシュはここでも持ち前の器用さと瞬発力をフルに活かすことができた。アドマイヤテンクウは先行してまずまずの結果を出せたこと、レッドスパークルは馬群を上手く抜け出せたことは収穫であった。しかし、同日同舞台で行われた3歳未勝利の時計が2.02.8だったことを考えると、レースレベル自体に疑問が残る。



1着 エイシンフラッシュ
「差し返されそうだったがよく凌いでくれた。元々スタートはうまい馬。行く馬がいなければ行こうと思っていたが、安藤さんが行ったね。真面目すぎるくらい真面目な馬。難しいところはない。ペースが遅いし、アドマイヤテンクウがしぶといので3コーナー前からゴーサインを出して行った。まだ背中は緩いんがいい感じの馬」(横山典騎手)
「前走もゴール前で力を抜いてしまう。それで並ぶとまた走るというところがある。まだ体が出来ていないが、ジョッキーはウチの馬にもよく乗ってくれているので、馬の作り方をよく理解して負担の掛からない乗り方をしてくれた」(藤原英調教師)

2着 アドマイヤテンクウ
「返し馬で大分しっかりしてきたと感じた。他が行かなかったから逃げる形に。手前を替えるのにモタモタして、そこで勝ち馬に一気にこられた。最後は差し返すところも見せてくれた。使い込んで良くなっていく馬」(安藤勝騎手)
「これまで後ろからの競馬をしていた馬が、ああいう前で競馬をすることが出来るということが分かったのは良かった」(松田博調教師)

3着 レッドスパークル
「逃げる馬の後ろでレースをしようと思っていたが、ゲートの中でうるさいところを出して立ち遅れてしまった。ペースが遅くて道中は動くに動けない形。厳しい競馬だったが、終いはここまできた。やはり走る馬。若さが抜けてくれば」(藤田騎手)
「今日は展開がすべて。あれだけのスローペースはこの馬には辛い。最後いい脚を使っているだけに残念。」(藤岡健調教師)

4着 フラガラッハ
「芝は大丈夫だったが、テンションが高く、序盤に少し掛かっていた。まだ成長途上、器用さが身についていないから動きたいところで動けない。内で揉まれるよりは、外枠で気分良く運べてよかったのだが……」(田中勝騎手)
「今日は普段よりイレ込んでいた。外枠も前に壁が作れず痛かった。もう少し内枠だったら良かったが、流れも遅かった。いい勉強になった。これからも芝の路線で行く」(松永幹調教師)

5着 アースステップ
「勝つ気で行ったが、流れが遅くて動くに動けなかった。最後は伸びているが、ヨーイドンの展開になってしまい流れが向かなかった」(吉田隼騎手)

6着 ログ
「今日は押し出される形で2番手の競馬に。現時点では力の差を感じたが、これからやっていける感触も掴んだ」(北村浩騎手)

7着 ローグランド
「ペースが遅すぎた。もう少しバラける展開になればまた違った」(吉田豊騎手)

8着 ブルーグラス
「ペースが遅すぎた。攻め馬でも前向きさが出てきて、掛かるようになってきたし、中山コースもあまり合っていない感じ」(松岡騎手)

9着 タイムチェイサー
「スタートもスムーズ、前に行こうとも思っていなかったので予定通りのレースができた。馬込みに入れることが課題だったが、4角までうまくできて、リズム良く運べた。最後は伸び負け。瞬発力の差が出た」(後藤騎手)

10着 テンノウセイ
「ゲートの中でも我慢できた。最後後ろにモタれてしまって、この馬としてはゆっくり出る形に。芝は問題ない。ヨーイドンでは分が悪くて追い込めなかった」(北村宏騎手)

11着 トーセンマリーン
「乗り味はいいが、まだ若い。とにかくペースが遅かった」(木幡騎手)

12着 フーガフューグ
「厳しい展開だった。もう少し流れてくれたら良かった。この馬の良さが生きない流れになってしまった」(的場騎手)

13着 ブルーソックス
「前半掛かった分だけ最後に伸びきれなかった。もう少し短い方が良さそう」(クラストゥス騎手)

ギリギリで買い足した三連複が何とか的中。データに反して今年は有馬記念組が好走しました。シャドウゲイトは先行馬総崩れのなかで最も粘っていたし、これを復調と考えるなら金鯱賞くらいのパフォーマンスを期待できるかなと。ただ馬券の買い方に思い切りが足りませんでした。


わずかに後傾のミドルペース。この流れで先行して完敗の2、3着馬はやはり短距離が向いている印象。距離延びての好走は見込めなさそうだ。勝ち馬のワイルドラズベリーは、多少行きたがるのを抑えながら5番手あたりを追走し、直線に向いても追い出しを待つ余裕さえあった。楽勝ではあったが、重賞で通用するかどうかは次走の内容を見て判断したい。狙ってみたトーホウシンバルは、ラスト1Fで失速してしまった。溜めて切れるタイプではなさそうなので、今回の流れは向いていなかったのかもしれない。次走この惨敗を受けて人気が落ちるなら、メンバー次第では再び狙ってみたい。

【レース後のコメント】

1着 ワイルドラズベリー
「少しうるさい面は見せていたが手応え良く運べた。競馬が上手な馬。早目に抜け出すと遊ぶところがあると聞いていたので追い出しを我慢した。手応え通りに伸びてくれた」(浜中騎手)

2着 アイアムルビー
「いいスピードを持っている馬だが今日は意識して控える競馬を。折り合いもついた」(幸騎手)

3着 ジュエルオブナイル
「ペースが落ち着いたこともあるが、スピードの違いで抑え切れずあの位置取りに。その分、コーナーも外へ逃げているのではなく、曲がり切れていない感じ。もう少しハミが抜けるといい。少し噛んでいた」(蛯名騎手)

4着 レディアルバローザ
「直線でフラついたり若さを見せたが、中団で我慢する競馬が出来たのは収穫」(熊沢騎手)

5着 メイショウスズラン
「距離が短い。もう少しあった方が良さそう」(池添騎手)

8着 ステラリード
「ゴール前は差を詰めたが夏場に比べると中身がともなっていない感じ」(岩田騎手)

9着 メイショウデイム
「前を見ながら理想の競馬はできたが、最後は止まってしまった。道中力んで走っている分だろう。もう少しリラックスして走れるようになれば」(藤岡佑騎手)

10着 トーホウシンバル
「レース前のイレ込み目立った。直線で少し狭くなる場面はあったが、もう少し落ち着き欲しい」(和田竜騎手)

人気のエイシンフラッシュ、レッドスパークル、アドマイヤテンクウの3強にはそれぞれ死角が存在し、またその3強に割って入る伏兵も自信を持ってピックアップできない。なんとも馬券の買い方が難解な一戦。今の中山の芝はかなり力の要る馬場。上がりの掛かるレースに適性がぴったりなのは◎アドマイヤテンクウだが、スタートから騎手が激しく押していっても後方に置かれてしまうため、内枠はあまり良くない。どこかで上手く外に出せれば最後豪快に伸びてくるはずだが、これは安藤騎手の手綱捌き次第か。○レッドスパークルもまた、最後の直線勝負に賭けるとなると内枠はあまり良くない。東スポ杯で瞬発力は証明済みだが、中山の小回りで器用に馬群を抜け出して一瞬の切れを発揮できるかどうか。△エイシンフラッシュは、◎○の2頭に比べれば器用だし瞬発力もそれなりにある。しかし、萩Sは、勝ったコスモファントムや2着のエイラーバートンに比べると展開向いての3着で物足りず、前走のエリカ賞はかなり緩い流れを瞬発力で勝っただけ。1番人気を背負ってここを勝ち切れるほどの器かどうかは疑問。伏兵に▲フラガラッハ(治郎丸さんの本命)。



アドマイヤテンクウ、まさか逃げることになるとは……。だからといって、いつものように後ろからの競馬だったら複勝圏内にも入ってこれなかったのではないか。今後に向けてしっかり回顧しておこう。印4頭で決まったのに馬券は外すという不甲斐ない結果に。「防御力」が足りません。


本命は人気でもワイルドラズベリーに打つ。休み明けで挑んだ白菊賞は決して万全の状態ではなかったにもかかわらず、アグネスワルツが刻むハイペースを好位の外で受け、3、4角も外を回し2着まで追い上げる強い内容。短期放牧明けだが、中間の調教では栗東CWで[82.5-66.1-51.5-38.3-12.3]、攻めを強化した最終追い切りも[80.8-65.7-51.8-39.6-13.4]と好時計を計時。4番枠を引いた今回は内のポジションを楽に取れる。外回りコースなので、浜中騎手が上手く捌きインを突いての圧勝を期待したい。

○はトーホウシンバル。京都芝1400mの未勝利戦では、前半3F34.8秒、4F46.3秒の厳しいラップを自ら踏んで逃げ切っている。紅一点で挑んだ千両賞でも逃げを打ち、4着に敗れたものの、2、3着馬とは同タイム、勝ち馬とも0.2秒差ならば強い内容。前走の阪神マイル戦はテイラーバートンの8着。溜めて切れるタイプではないので、勝ち馬と着差0.5秒差の負けはむしろ健闘といってよい。距離短縮は好材料だし、鞍上の和田騎手も魅力。イレ込みだけが心配だが、これはパドックと返し馬をしっかりチェックしてから。



パドックで馬体を見るとプヨプヨしていて柔らかそうな馬でした。順当に勝ってくれてよかったよかった。

セイルラージの新馬戦は超スローでラスト3F目から急加速の瞬発力勝負。上がり最速で伸びてきたが位置取りの差で惜敗。注目したいのは前走の未勝利戦で、前半4F46.2秒という激流を先行し、他の先行馬が次々と失速していく中、1頭だけ粘り込むきわめて強い競馬だった。京都コース替わりも、テン乗りの藤田騎手もこの馬にとっては好材料。スローに流れようが、多少ハイペースになろうが、ここは勝ち切ってくれるはず。
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グッドキララがペースを掻き乱すことさえなければ無茶苦茶な前傾にはならなさそうで、稍重馬場ではあるものの開幕週らしく内枠先行有利と考えて問題なさそうです。ということで、ヘッドライナーを行かせて、2、3番手のポジションを楽に取れるエーシンフォワードとビービーガルダンの2頭で決まる可能性が極めて高いと見ます。


中山記念の予想に力を入れ過ぎて、こっちの予想が手抜きになってしまったことが悔やまれる。ビービーガルダンの敗退はともかく、ずっと馬券を買い続けてきたワンカラットの馬券をしっかり買えなかったことがどうにも残念でならない。勝ち切るならエーシンかビービーという判断だったので、馬単(2)(3)→(4)を買っておくべきだった……。


リピーターの多かった過去の中山記念とは一転して、これといった軸馬不在の混戦模様。ポイントは、半分以上が先行馬というメンバー構成がどのようなペースを形成するのか、それに馬場の状態をどう読むかだと思います。瞬発力勝負になると分が悪いドリームサンデーの戸崎騎手はハナを奪いにいくでしょうし、絶好の内枠を引いたモエレビクトリーも中盤に緩めて息を入れるような逃げ馬ではありません。サニーサンデーは、福島記念がそうだったように、ハイペースで飛ばす逃げ馬を追走する競馬がベストなので、この2頭を追うかたちになるとは思いますが、中山金杯の5着はペースを半端に緩め過ぎてしまったことを陣営は敗因として挙げており、あまり遅いようであれば中盤あたりからペースアップを図る可能性もあります。ショウワモダン、マイネルシュピール、マイネルグラシュー、シャドウゲイト、キングストレイルもポジション争いに加わってきそうです。

開幕週であることを考えれば、やはり内枠から前目のポジションをロスなく回るのがベストでしょうし、土曜日のようにノメりやすい不良馬場であれば、後方からの競馬は厳しいため、結果的に内前有利の傾向は変わらないと言えそうなのですが、ここはあえて、力の入る馬場での厳しい一貫ペースになり、スタミナの足りない先行馬が脱落していく展開のほうに賭けてみたいと思います。

本線で狙いたいのは、ダインスインザモア、テイエムアンコール、トーセンクラウンの3頭。これらの馬は、中京で行われた小倉大章典、福島記念、ニューイヤーSという、なかなかレベルの高い一貫ペースの消耗戦で差し脚を発揮してきた馬たちです。他力本願であることは否めませんが、今回は展開が向くと見ます。ダンスインザモアは惜しい競馬が続いていますし、松岡騎手も先行馬を射程圏に入れていつもよりは前に出していくはずです。テイエムアンコールの鞍上も浜中騎手に戻りましたし、垂水Sのような競馬を期待したいですね。トーセンクラウンはよくわかりませんが、忘れた頃に突っ込んできそう。ハイペースを受けると強いサニーサンデーからの3連複をおさえで。


まさかオペラハウス産駒2頭で決まるとは! スタミナ不足で絶対に失速すると思って消したショウワモダンが3着。道悪巧者恐るべし。この馬場で1000m通過60.9秒はかなりのハイペースだったと思われる。モエレとサニーサンデーが大失速していることから、先行して5着に粘ったドリームサンデーはかなり健闘したのでは。ただし、あくまでも不良馬場のレースなので、着差や結果は今後は度外視したほうがいいだろうし、好走した馬が次走で人気するようなら消して妙味だと思う。


今日は午後から出社で馬場状態も読めないので軽く賭ける程度にします。馬券もギリギリまで悩みます。


シンザン記念は謎の惨敗だったメイショウカンパク。精神的なものだったのかもしれないが、普通に先行策を取ればここは勝ち負け、な馬のはず。豊たのむ。



武豊騎手はまたああいう騎乗……。ワイドをおさえておいてよかったけど、釈然としないなぁ。

不良馬場なので何が起こってもおかしくないし、ステージプレゼンスは勝ち切れない気がする。札幌2歳Sで重い印を打ったスペースアークと軽斤量+松岡騎手の技量で先行しそうなブレイクアセオリーから。この2頭から3連複総流しかな。


内枠のデュランダル産駒2頭に注目。スローに流れれば、もちろんザタイキにも有利だが、フラガラッハも切れる脚は持っているし、ダートをこなすパワーも十分。ニシノメイゲツ、朝日FSの5着は出遅れ+大外枠が痛かった。勝つチャンスは十分ある。むしろザタイキを少し狙い下げたい。


フラガラッハ、痛恨の出遅れ! まともな競馬だったら勝ってたと思うけど、どっちにしても馬券は外れ。

土曜日からずっと雑誌のデザイン。横組にすると決めたものの、実際にダミーテキストを流し込んで段組別のフォーマットを作ってみるが、これがどうもしっくりこない。サイズが小さすぎて、2段組になるとかなり視線の移動が忙しくなってしまう。とりあえず、サイズをひとまわり大きくして、治郎丸さんのテキストを流し込みサンプルを作成。感想を聞くために、治郎丸さんにPDFを送る。ただ、やっぱりしっくりこない。力量不足も感じる。



断然人気のエスポワールシチーと2番人気のサクセスブロッケンとの間には、僅差ではなくかなりの力差が存在するんじゃないだろうか。内田騎手がまだ回復途上であることも懸念材料だし、東京大章典でヴァ―ミリアンとはハナ差の接戦を演じたサクセスでは、JCDでエスポにつけられた0.8秒差をさらに詰めることはできないと見ています。では、この2頭の間に割って入る馬はいるのでしょうか?

芝から参戦してくる馬に関しては、どうしても一か八かになってしまうので自信を持って印が打てません。レッドスパーダはスタミナもスピードもあり、抜群のスタートセンスのある馬で、ひょっとしたらと思わせます。坂井千明氏はレッドスパーダは「たぐり(前駆の掻き込み)がすごく力強い。こういう馬は総じてダートでもいい走りを見せる」と述べていますし、ちょっと買ってみてもいいかも。ローレルゲレイロとリーチザクラウンは展開に大きな影響を与えつつ、最後は失速していくのではないでしょうか。ザレマは論外と見ます。

やはり最も難しいのは展開をどう読むかですね。外枠からハナを切るゲレイロにリーチが続き、3番手外目のベストポジションは横山騎手のレッドスパーダが奪いにくるでしょう。ここでエスポの佐藤哲騎手が良いポジションを取るために先行争いに加わるか、それとも内枠で控えるかでずいぶんレースの流れが変わってきそうです。エスポは控えても差せるとはいえ、馬群に揉まれる競馬はやはり苦しい。ここはポジションを取りにいくのではないでしょうか。そうなるとゲレイロとリーチのペースに半分乗っかるわけで、前半のペースはかなり速く流れそう。というわけで、直線の攻防では、強い先行馬が一頭抜け出し、他の先行馬がずるずると失速していくなか、後方からの競馬に徹した差し馬たちが台頭してくるという展開に張ってみたいと思います。

頭の中にあるのはワンダーアキュートの勝った武蔵野Sに限りなく近いレースの流れ。もちろん抜け出してくる先行馬は◎エスポワールシチー。失速していく他の先行馬たちの間をすり抜けて伸びてくるのは武蔵野Sの2、3着馬である○ワイルドワンダーと▲ダイショウジェットというわけです。同じように後方からの競馬に徹したら芝コース並みの驚異的な末脚を爆発させる△テスタマッタ、先行争いから一歩引いて中団の外で様子を見ながら運べる△グロリアスノアも買っておきます。レッドスパーダとサクセスブロッケンは消極的なおさえまで。






有馬記念の激流を勝ちに動いてドリームジャーニーに食い下がった姿が感動的だったブエナビスタに本命を打つ。京都芝2200m外回りは最適な舞台だし、エリ女の異様なペースにいち早く気づき勝ちに動いた横山騎手を鞍上に、完璧な騎乗×完璧な勝利を期待する。ブエナとドリジャの2強を負かすには、2強よりも前に位置取り、先行抜け出しを狙うしかない。騎手の技量と馬の個体能力的にそれが可能に思えるのが、サンライズマックスとジャガーメイルの2頭。とはいえ、ドリジャを消せない僕は、へたれ三連単で勝負してみる。



へたれ馬券当たる。ブエナビスタも先行策が板についてきたというか、今後はどんな展開にも対応できそうですね。併せてきたジャガーメイルを抜かせない勝負根性もすごかった。


前走セイルラージを0.3秒突き放したオウケンサクラとマイル戦をハイペースで逃げ粘った未勝利戦のパフォーマンスが優秀なエーシンウェズンの一騎打ちと見る。オウケンサクラはスタートを上手く切れるか、エーシンウェズンは間隔が開いたことと荒れてきた馬場での先行策がどう出るか、それぞれ不安はあるけれど、強い競馬を期待したい。


クイーンCのメンバーに加えて、こぶし賞を勝ったオウケンサクラも今後の牝馬戦線で注目しておきたい1頭になりました。エーシンウェズンはちょっと期待外れだったけど、自分の競馬ができなかったことや中間にフレグモーネを発症していた影響もあったのかもしれませんね。巻き返しに期待します。


過去3年の共同通信杯と比較すると、テンおよび中盤が最も遅く上がり3Fが最も速い、スローの瞬発力戦となった。緩いペースで流れた前半は、先手を取ったハンソデバンドが頭をイヤイヤさせ、その直後でアリゼオが口を割り、出負けしたダノンシャンティもまた前との間隔が詰まって頭を高く上げるなど、折り合いをつけるのに苦労する騎手の姿が目立った。これだけ緩い流れになれば、もちろん先行馬が圧倒的に有利なレースでもあり、マイル戦において好位から押し切る競馬で結果を出してきたハンソデバンドは、展開を味方につけての勝利。ダノンシャンティは敗れたとはいえ、立ち遅れたことでこれまでよりも位置取りが後方になってしまったことや、馬込みに入ってしまい動けなかったことなど、不利な展開のなかでのハナ差2着。勝ち馬以上に強い競馬だった。3着のアリゼオは、勝ち馬をマークしつつ好位を追走。この流れは同馬にとっても絶好の展開だったはずだが、道中掛かっていたことが原因なのか、ハンソデバンドを交わせず、ダノンシャンティにも差されてしまった。クラシックに向けては、ダノンシャンティは依然有力。展開に恵まれた1、3着馬は次走のレースぶりをしっかり見てから評価したい。



5着 アースステップ[6-5-5](36.8-34.2)
6着 タイセイレジェンド[6-5-7](36.8-34.0)

スローの瞬発力勝負で切れ負けした2頭。アースステップは前走の京成杯も極端なスローの瞬発力勝負で切れ負けしていた。ここ2走とも失速はしておらず、むしろ最後はじりじり伸びてきている。底力がどれほどのものかまだ未知の部分はあるが、どこかで狙えそう。タイセイレジェンドは、札幌の新馬・未勝利戦でアドマイヤテンクウ、ガルボ、レッドスパークル、ヤングアットハートに勝ってきた素質馬。休み明けを叩かれて一変する可能性あり。

【レース後のコメント】

1着 ハンソデバンド
「ペースも遅くて折り合いをつけるのが大変だった。フットワークのいい馬で、真面目な馬」(蛯名騎手)

2着 ダノンシャンティ
「馬は物凄く良かった。前半出負け気味だったので出して行った。そうしたら前の馬との間隔が詰まって頭を上げていた。ペースがもう少し上がってくれたらと思うが、スローであれだけの脚が使えるのは将来性がある」(吉田豊騎手)
「スタートで出負けして出して行った分、掛かってしまった。距離はもう少しあった方がいい。東京はどうもハナ差負けが多い」(松田国調教師)

3着 アリゼオ
「道中少し掛かっていた。その分、直線十分に伸びなかった。馬込みが嫌らしく、リラックスして走っていなかった。もう少し前で競馬をしても良かったかも。馬がもっとリラックスして走れるといいと思う」(ルメール騎手)

4着 ダイワアセット
「馬は落ち着いていたと思う。ゲートもスムースで、枠も良かったので好位で行ったが、少し力んで走っていた。力が入っていた分、直線反応出来なかった。前は3頭で競り合った分、こちらは1頭だったが、よく頑張っている」(北村宏騎手)

5着 アースステップ
「大きな馬で、折り合いもついて勝ち馬の後ろにいたが、決め脚勝負になると辛い。よく走っていると思う」(吉田隼騎手)

6着 タイセイレジェンド
「瞬発力勝負になってからぐいぐい来たように、久々でも能力を感じる走りは見せた」(三浦騎手)

7着 カワキタコマンド
「まだスタイルを模索中の馬。自分の形ができれば面白い」(武士沢騎手)

8着 カシマストロング
「出て行くのが少し早かったか。坂を上がったら同じ脚色になってしまった。もう少し前へつけられたらいい」(田中勝騎手)

9着 ガナール
「初の左回りで終始もたれていた。それがなければもう少し走れたはず」(坂井英騎手)

10着 ナシュワンヒーロー
「初の東京で少しイレ込んでいた。外枠も悪かった」(柴山騎手)

11着 ロジスプリング
「出負けして他の馬に寄せられて後ろからになってしまった」(柴田善騎手)

12着 タイムカード
「前で流れに乗れたが、切れ味の面で劣ってしまった」(勝浦騎手)

13着 リザルヴ
「芝は初めてだったし、いろんな面で初モノ尽くしだった」(後藤浩騎手)


松岡騎手がいつもより前に出していったので確勝と思ったのですが、最後は脚が止まってしまいました。結果○▲が1、2着も馬券は買ってませんでした。まあ、セイウンジャガーズは負けても2着くらいの気持ちだったので仕方がありません。


大庭騎手残念!最終コーナーでインを突いて伸びてきたところまでは完璧だったのですが、前が開かず最後は脚を余しての5着でした。大庭騎手、引き続き応援します。



これは完敗。ネオヴァンドームはともかく、どれだけ考えてもステージプレゼンスは拾えなかったでしょう。









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激流のガチンコ勝負を期待した今年の高松宮記念。GIにしてはちょっと緩すぎたんじゃない? 正直案外な内容。予想で思い描いていた展開は、その前の週に行われたファルコンSだった。



3/20に比べると3/28のほうが若干時計の掛かるコンディションだったが、それほど大きな差はなかったと考えてよいだろう。宮記念ではヘッドライナー[2-2](33.6-35.3)が勝ち馬と0.3秒差に踏みとどまっており、最もベストな位置取りで馬場の良いコースを通ったビービーガルダン[3-4](33.8-34.8/0.0)が2着。踏破ラップのみの比較からは、ダッシャーゴーゴー[3-3](33.4-35.6/0.3)は、ヘッドライナーよりも強い競馬をしたのは明らかで、ビービーガルダンに迫る(もしくは凌駕する)パフォーマンスを発揮したという解釈さえ可能。しかも休み明けで。もちろん、強引な比較なのでダッシャーゴーゴーが宮記念に出走していたら馬券に絡んでいたという話ではぜんぜんないのだが、宮記念以上の激流だったファルコンSで最も強い競馬をしたことだけは確か。

マーガレットSの登録馬を見渡す限り、これといった逃げ馬は不在でハイペースにならない可能性が高い。強烈な決め脚のある馬もいない。内枠を引き、和田騎手が先行策を打てば、先週に引き続き外の伸びる馬場であったとしても押し切れるのではないか。



マイネルファルケ、マイネルスケルツィ、サニーサンデーが出てくる以上、中盤の緩まない一貫ペースになること必至。スタミナのない先行馬は脱落。先行した能力上位馬が残るか、フィフスペトルが好位から差し切るか。フィフスペトルは人気だろうから、妙味的にはセイクリッドバレーが面白い。休み明けで挑んだ中山記念は見せ場はつくったものの惜しい4着。これまでフィフスペトルをはじめ、レッドスパーダ、ナカヤマフェスタ、トーセンジョーダン、フォゲッタブルといった人気馬と接戦を演じながらも、スポットライトを浴びる機会のなかった馬だが、個人的にはこういう地味な頑張り屋さんが大好きだ。スタミナと決め手は十分。マイルへの距離短縮がどうかだが、内~中枠を引き、ナカヤマフェスタの2着だったセントライト記念のようにいつもより前で運べば勝ち切る可能性まで。松岡騎手にも期待。


相手が見つからなければケンするしかない。狙うならヤマニンキングリーか。札幌記念をピークに体調が下降線を辿り、惨敗を続け4ヶ月の休養。休み明けで、2009年中山金杯くらいのパフォーマンスを期待するのは酷ではあるが、人気薄確実のここが狙い目なのは確か。内々をロスなく先行できれば。

先週のファルコンSで言えば、エーシンダックマンのようなハイペースを確実に形成してくれる逃げ馬が見当たらず、セブンシークィーンとヘッドライナーあたりが流れを緩めてしまう可能性がありますね。テン3F33秒台後半の前残りに賭けるのも一興かもしれません。しかし、今日のレースを最後に大規模な改修工事へと入る中京競馬場。「改修前の中京競馬場で行われた最後の高松宮記念はほんと激戦だったよね!」と後に語られるようなレースを期待したいじゃありませんか。ファルコンS以上の激流でのガチンコ勝負を期待します。酒井と北村、空気読めよ! シルクロードSみたいな凡戦を演出しやがったらタダじゃおかねーぞ!っということで、もちろん予想は激流を想定します。

時間がなかったので、◎○▲を打った馬についてさらっとだけ。

◎エーシンフォワード
追っ付けて中団後ろくらいからの競馬になりそうですが、激流を想定しているのでちょうど良い位置取り。追っ付け通しで追走しても、マイル実績からスタミナ切れの心配はありません。唯一気になるのは外枠ですが、そこは岩田騎手の判断を信じます。ゴール前、岩田騎手がどんな激しいダンスを披露してくれるのかにも当然注目です(笑)

○プレミアムボックス
前が残る流れだと常に差し損ねてしまいますが、その場合でも4~6着あたりまで上がり最速で詰めてきているように、安定感は抜群。常に同じ競馬をしているといえばそれまでですが、今回は激流を想定していますので、相対的に浮上してくるはず。他力本願ですが、CBC賞の再現の可能性は高いはずです。

▲エーシンエフダンズ
重馬場で行われたオーシャンSは正直評価が難しいのですが、あの馬場でテン3F33.4秒は超ハイペース。勝ち馬のキンシャサノキセキの前後半3F[34.1-35.7]に対し、エーシンエフダンズは[33.7-36.1]。斤量差はあったものの、果敢に飛ばして急坂を粘り切っての2着は価値が高いはずなのですが……人気薄! 4枠で鞍上には馬場読みの達人・佐藤哲騎手。ここは一発あっても驚けません。



あまりしっかり予想できなかったのでこちらは軽く。

当初は戸崎騎手+エアシェイディが面白いと考えていました。後藤騎手よりも前目の競馬を試みそうですし、そうなったら面白いなぁと。その後、でぃらんさんのブログ「ローランの歌」を読んで、ナムラクレセントがすごく気になり始めました。菊花賞3着、重馬場の阪神大章典3着と、距離適性も今の馬場もこの馬にとっては好条件。おお!ここは狙うべき時では?っと、鞍上を見て少し気持ちを落ち着けました(でぃらんさんはケンの勇断を下されました)。で、本命はマイネルキッツです。やはり有馬記念はレベルが高かったと思いますし、早めに動いての5着なら強い競馬。AJCCは差し損ねですから、距離延長のここは条件良化と見て間違いないでしょう。オッズもそこそこついているし、ここは単複で。



昨日の夕方の段階で、土曜日は毎日杯が終わるとすぐに出社し、その後は終電までずっと競馬ができないことがすでに決定していました。「tifって何すか?」みたいなことを平気で訊いてくる若手の馬鹿営業のハチャメチャな受注票の情報に振り回されつつ、1時間に10回はかかってくる電話に応対しながら、漢文やら仏教辞典やら薬理学の雑誌やら決して一筋縄ではいかない組版作業をしなけりゃならない毎日。会社的にもかなりのコストダウンの要請に応じたため、組織を底上げできるほどの人員を雇用もできなければ育成もままならない悲惨な状況。PCを立ち上げたまま競馬の予想中に寝てしまうのはいつものことなのですが、消耗戦がこたえているのか競馬の夢を以前ほど見なくなりました。最後に見た夢は、共同通信杯前日、ダノンシャンティの馬券を買うために大きなホテルを彷徨う夢でした。

本命はダノンシャンティ。実績とその内容からも能力証明の最も足りているのはこの馬でしょう。ソエを気にして強い調教を控えていた頃に比べれば、調教過程も積極的なものへとぐっと変わり、馬体重-6kgと万全の態勢で挑んできました。鞍上は吉田豊騎手→安藤勝騎手へと大幅強化。ルーラーシップの後ろをぴったりマークして運べば、直線でしっかり差し切ってくれるはずです。

対抗にはルーラーシップ。前走はタムロスカイのタックルにも動じず、なかなかの根性を見せましたが、そのタムロスカイとの比較からはそれほど抜けて強い印象は今のところ僕は持っていません。登録していたタムロスカイが出てくれば、「あのしつけの悪い馬と死神みたいな騎手がまたいる、怖いよぅ」ってなこともあったかもしれませんが、ま、大丈夫でしょう。これといった逃げ馬不在なので、スローに流れれば、好位から良い脚を使えるので、勝ち切る可能性も当然ありますね。

単穴にはミッキードリーム。地味ながら、ネオヴァンドーム、ゲシュタルト、タムロスカイを完封しており、比較上ルーラーシップに先着しても不思議ではありません。鞍上は和田騎手。決めて不足を騎手の技量で補えるなら、一発あるかもしれません。

穴で面白いのはドレスアフェアー。前走は掛かってしまい競馬になりませんでしたが、2ヶ月半の休養でリフレッシュ、入念な調教を積んでここに挑んできました。新馬戦の内容を治郎丸さんが高評価していたこともありますし、これだけ人気薄なら拾っておきたい一頭です。

骨折休養明けと妙味的観点からリルダヴァルは消極的なヒモとしましたが、この馬が呆気なく圧勝というシナリオも当然あるでしょう。勝つなら半端じゃない強い勝ち方で勝ってほしいですね。次走で買うべきかどうか悩ましい競馬ぶりで2、3着だけはやめてー!


日曜日はスプリングSを観戦しに中山競馬場へ。土曜の深夜から予想に取りかかり、朝方にアップを済ませると10時過ぎまで睡眠。目覚まし時計に起こされ支度を済ませると、東西線に揺られて西船橋まで。そこからバスで中山競馬場に到着したのが午後1時。出走時間が少し遅れていたので、6Rのフラガラッハの走りを観ることができた。外枠で一番人気だったので馬券は見送る。ゲートが開くとフラガラッハがまたまた大きく出遅れ! またかよー!と周りが笑い声まじりでどよめく。出遅れたフラガラッハはといえば悠々と外々を回って位置取りをぐんぐん上げていき、4角8番手からごぼう抜きで圧勝。この気性難さえなければ強い馬なんだけどなぁ。

その後は珈琲を飲みながら競馬新聞とにらめっこ。2時くらいにClassic Reportのりゅうさんと合流。いやー、一年以上お会いしてなかったが、初めて会ったときと全然変わってない。挨拶を済ませ、まずは一服とガラスケースの中で「最近の若者は煙草吸わんねー」などとしばし歓談。いろいろお話しながら、普段は手を出さないようなレースの馬券をちびちび購入。



浅草特別だけ的中するも結局+250円。飲み代確保失敗。新聞だけ見て予想しても、まあこんなもんですよね。

東西メインにすべてを託し、まずはターフビジョンで阪神大賞典を観戦。ホクトスルタンが失速するかわりに外から白いメイショウベルーガが伸びてきたのは見えたが、結局どの馬が勝ったのか全然分からず、レースが終わってからりゅうさんにトウカイトリックが勝ったことを知らされガッツポーズ! 結果は◎→▲→○の入着で馬券は総取り。いやー、これは本当に嬉しかった。

間もなくスプリングSが始まる。アリゼオがハナを奪ったときはこの馬は飛んだなと思ったが、逃げ切っちゃったのには驚いた。連を外すことはないだろうと思っていたローズキングダムはまさかの3着。位置取り後ろ過ぎたんじゃないかなぁ。コマキング大丈夫なのかね!? 人気薄のゲシュタルトを2着に持ってきたのは勝浦騎手。勝浦騎手が人気薄の馬で内枠引いたときは、2、3着欄のマークを忘れないように。

りゅうさんは残念ながら両メイン外してしまったが、特に気まずい雰囲気にもならないのは助かった。ていうか、りゅうさんは、若葉Sも弥生賞もアルメリア賞もアネモネSもチューリップ賞もすべて3連単を的中されてる超ツワモノなので、そんな心配いらないのです。

その後すぐに西船橋駅前の居酒屋へ移動。5時くらいからビールをガンガン飲みながらお互いの近況や競馬や予想法について話しまくる。感動的だったのは、りゅうさんが、ブログに上げている予想に至るまでのプロセスの部分で、もうびっくりするくらいの努力していること。ラップ分析のためにexcelのマクロをマスターし(しかもそのスキルを仕事でもしっかり活用されてるところがまた素晴らしい!)、相当な工夫を凝らしてラップのミクロな部分まで分析しているというのだ。

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持参した馬柱も蛍光マーカーがいたるところに引いてあり、3連単をバシバシ的中されているのも納得。これは見習わなきゃ。りゅうさんには僕のラップ分析のバイブルでもある半笑いさんの著作をお貸しする。ラップについて二人でいろいろ話しているうちに、ラスト4Fのラップに着目する分析術はけっこう使えるのではないかと盛り上がる。これはいずれどこかでまとめてみたいと思う。

事件が起こったのは店を出た時。

居酒屋の店長が追いかけてきて「支払いを頂いていないのですが」ときた。えー!? 払ったよ!! 競馬で大勝したし、無銭飲食なんてするわけがない。僕は代金を請求書の上に確かに置いたし、お釣りを財布に入れたのも覚えてはいる。まず、店長にレジのなかのお金を数えてもらう。が、やっぱり僕らの代金分がマイナスだという。じゃあ、監視カメラの映像で確認できないの?と迫ると、残念ながら僕らのいた席には設置されていないという。

僕の記憶だと、昼に西船橋駅に着いた時、財布の中には諭吉が1枚と数千円入っていたと思う。駅の近くのATMで3万円を降ろしたから、その時点で諭吉は4枚。最初に馬券を買う時諭吉を1枚崩したのを覚えている。両メインレースを買う時にもう1枚諭吉を崩した。そして、この店の代金を払った時にもう1枚諭吉を出したので、財布には諭吉が1枚残っている。もし払っていないのなら、諭吉は2枚あるはずで、やっぱり1枚しかないから払ってるはずなんだけど。というようなやり取りをするが、一向にラチが明かない。

確かにこうなってしまうと、店側は代金が支払われていないことを証明できないし、僕らも代金を払ったことを証明できない。レジに金がない事実と払ったという記憶だけしかないのだから。とりあえず警察呼んでよ、ということで店長に交番へ連絡してもらうことに。で、警官が2人来たんだけど、これがまたドラマに出てくるようなまだキャリアの浅そうな若造と人情味はありそうではある年配の二人組。

いちおう、それぞれの言い分を聞いてもらうが、結局落ち着いた結論は、お店とお客さんで話し合って決めるしかないねぇ、というもの。こういうケース、どうするのが普通なの?と警官に尋ねると、うーん、まあ、お客さんも払ったという「記憶」しかないんだよね? 記憶違いってことが否定できないわけだし、このお店も信頼あっての客商売だからねぇ、客からこんなかたちでお金をくすねるようなことは考えづらいでしょ、ここは取りあえず払っておいたらどう? みたいな流れになった。従業員の誰かがくすねた可能性もあると思うのだが、財布に入れてたらもう何も分からないし、いまここで店内を隈なく捜索してもらうわけにもいかない。結局しぶしぶ金を渡し、連絡先を教えて店を出た。

僕の財布には数千円しか残っていない。

釈然としないなぁと思っている僕に、りゅうさんの「こうなったら飲み直しますか~」の一声で2軒目に突入。ビールをパカパカ空けながら、閉店時間まで競馬の話で盛り上がった。いやーまさか無銭飲食容疑をかけられるとは思ってもいなかったが、阪神大章典をがっつり当てたことだし、りゅうさんとも素晴らしいひと時を過ごせたことだし、よしとするか。りゅうさん、また飲みましょうね。


今年の阪神大章典の人気馬のうち、アサクサキングス、ホクトスルタン、イコピコには、積極的に買う材料よりもむしろ懸念材料のほうが多いのではないでしょうか。アサクサキングスは昨年のこのレース以降の不調を立て直しての休み明け。ホクトスルタンは、休み明けで太めだったとはいえ、超スローペースの京都記念を逃げて4着に粘ったことはそれほど威張れることではありません。イコピコは、菊花賞で脚を余しての4着ということでひょっとしたらと思わせもしますが、以前よりも位置取りを上げて挑んだ鳴尾記念と有馬記念ともにラストの切れ味が鈍っており、長距離戦ではスタミナ不足を露呈してしまう不安を拭えません。あって3着まで。

さて、フォゲッタブルもいないこのメンバー構成であれば、2800m以上の実績「3-3-3-9」が示す通りの生粋のステイヤー、トウカイトリックの独壇場であると信じます。前走のダイヤモンドSは、直線で不利があり、あまりにも悔しい惜敗でした。個人的には大庭騎手の手でその雪辱を果たしてほしかったのですが、その思いも含めてテン乗りの藤田騎手にしっかり勝ってもらいたいところです。ちなみに、調教でトウカイトリックに跨った藤田騎手によれば「癒される」乗り味だったといいます。どんな乗り味なのか気になるところ(笑)

対抗にはメイショウベルーガ。折り合いの心配がないので、距離延長は問題ないでしょう。後方からの競馬に一抹の不安はありますが、そこはドリームジャーニーで春秋グランプリを制覇した池添騎手、下手な競馬はしないはず。仕掛けどころで置かれるようなことさえなければ、持ち前の持続力で豪快に差し切り勝ちということもありそうです。単穴には、最も良いポジションを通ってロスのない競馬ができそうなジャミールを。馬の特徴を知り尽くした安藤勝騎手も心強いですね。

大幅斤量増のベルウッドローツェ、コパノジングー、ドリームフライトは消し。これでイコピコ、ホクトスルタン、アサクサキングスが消えるとするなら、穴を開けるのは内枠の御堂筋S組のどれかでしょう、と、これはさすがに安易過ぎるかもしれませんね。


問われる資質の異なる京都・東京・中山コースですべて勝利を収めてきたローズキングダム。新馬戦や東スポ杯2歳Sの内容からは、緩いペースを先行して押し切る競馬はお手のものだし、朝日FSでエイシンアポロン、ダイワバーバリアン、ガルボを完封したように、厳しい流れを中団で受けてもパフォーマンスが落ちることがありません。このメンバー構成では、無理に死角を見つけ出して穴を狙うと痛い目に合いそうです。もちろん、仕上げ具合に小牧騎手の乗りヘグリなど、負けることも十分に考えられますが、それでも連を外すことはないでしょう。ここは素直に本命を打ちます。

難しいのは相手探し。人気のアリゼオとサンライズプリンスは、ここを勝ち切るような能力の証明が足りない気がしています。サンライズプリンスは中京戦の勝ちっぷりが楽勝なだけに、大物である可能性は否定できませんが、戦ってきたメンバーや勝ち時計は決して威張れるようなものではありません。外枠を引きましたし、インのポジションを取ることはおそらくできないでしょうから、終始好位の外を回すことになりそうです。それでもしローズキングダムを封じることができたなら間違いなく本物ですが、過剰人気気味のここは狙い下げる方向で。一方の人気馬アリゼオですが、前走の共同通信杯は3着。絶好馬場での瞬発力勝負が向いていなかったのは確かで、中山へのコース替わりは大歓迎でしょう。5番枠を引きましたし、横山騎手も絶好の条件のもとでこの馬の力を完全に出し切る競馬に徹するはずです。オッズ上の3強以外で突っ込んでくる馬がいなければローズキングダムの相手としては最右翼……なのですが、1頭いました!

セントポーリア賞の勝ち馬バシレウス。アルメリア賞の予想で「ヴァンダライズとタムロスカイのセントポーリア賞組の2頭に注目しています。というのも、今年のセントポーリア賞は、同じ舞台で行われた共同通信杯よりも、テン・中盤・上がりがすべて速く、ハイレベルレースだった可能性があるからです。ちなみにセントポーリア賞を勝ったバシレウスは、若竹賞2着でミカエルビスティーを負かしたときは、この馬が強いというよりはミカエルビスティーの不調が原因かなと考えていたのですが、たぶん持続力勝負ではかなり強い」と書きました(実際アルメリア賞では、降着になったものの、タムロスカイが実質ルーラーシップの2着に激走しました)。持続力の問われる流れになれば、バシレウスがアリゼオを負かす可能性は高いと見て、この馬に対抗を打ちたいと思います。若竹賞でサンテミリオンに屈したのは、瞬発力勝負でキレ負けしただけですし、とにかく厳しいペースになってくれることを願います。

馬券はローズキングダムとバシレウスを中心に気になる馬へも少し流しておきます。小牧騎手の乗りヘグリにもワンコインほど馬単をベットしておきましょう(笑)


しっかり予想はできませんでしたが、オウケンサクラに頑張ってほしいなぁ。音無調教師からは好位差しの指示が出ていた前走チューリップ賞では、好スタートを切るも内に包まれ、騎手もそれを捌き切れず、後方からの競馬を余儀なくされた惜敗でした。後藤騎手にも当然好位差しの指示をしたはずです。強行ローテに輸送、しかも痛恨の外枠と、決して絶好の条件ではありませんが本命を打ちたいと思います。

相手にはクォークスターやバシレウスを子供扱いしたサンテミリオン。調教の動きも抜群でしたし、スカイポットさんが若駒番付で横綱指名した期待の牝馬。コース実績も脚質も申し分ありません。今回流れが速くなるかどうか微妙ですが、厳しいレースでどのような競馬をするのか見てみたいですね。



かなりの強風が吹いていた模様。それに加え、これといった逃げ馬不在でシンメイフジがハナを切るという驚きの展開となったことからも、このレースのラップを額面通りに受け取るのは禁物か。オウケンサクラは余裕の勝利。好スタートを決めると、一気にポジションを上げて、シンメイフジを前に行かせると好位のポケットをしっかり奪取。直線に入るとシンメイフジを交わして一気に突き抜けて圧勝。そうそう、こういう競馬をずっと期待してたんだよ! 後藤騎手の騎乗に対して「よくやった!」と初めて思った。まあ、音無調教師の指示にしっかり従ってくれたということでもあるのだが。2着はコスモネモシン。道中はサンテミリオンを左後ろでぴったりマーク。直線では先に抜け出ししっかり伸びて後続を寄せ付けなかった。今期若駒の牝馬戦線ではフェアリーSのレベルが高いことを改めて証明した。サンテミリオンはいつもよりゆったり構えて位置取りが後ろ過ぎたのか、前走とほとんど変わらぬ上がりで伸びてはいるのだが、ラスト3F12.1-11.7-11.3の加速ラップをあの位置から差し切るギアは残念ながら持ち合わせていなかった。馬券的には5分くらいで適当に買い目を決めてしまい、いつものことながら詰めの甘さが出てしまった。馬連を買っている以上、3連単フォメは「(9)(12)→(1)(2)(6)(11)→(9)(12)」のおさえとすべきだったし、もっとシンプルにオウケンサクラの単複で勝負すべきレースだった。この買い目でワイドのみ的中はちょっと恥ずかしい。うーん、残念。



馬場差は、つわぶき賞→なずな賞→萌黄賞→あざみ賞と時系列順に時計が掛かるようになってきている。つわぶき賞は、テン3F33.1秒で2着に粘ったエーシンダックマンが優秀だが、開催3日目でかなりの高速馬場。好位から差し切ったドリームフォワードも含めて過信は禁物。この日よりもおそらく1秒弱は時計の掛かる馬場で行われた萌黄賞と時計の価値はそれほど変わらず、萌黄賞2着のジョディーズラインは、エーシンダックマンやドリームフォワードとそれほど能力差はなさそう。そのジョディーズラインは、上位5頭が4角8~13番手の馬で占められたハイペースレースのなずな賞を、テン33.8秒で先行して0.7秒差の6着。これはなかなか強い競馬。不良馬場で行われたあざみ賞は評価の難しいレースだが、楽勝だったエーシンダックマンと、前残りの展開を後方から長く良い脚を使って4着まで追い上げたジョディーズラインの2頭の競馬ぶりだけが目立つ。



稍重で行われたクリスマスローズSと1/16の500万下の馬場差は開催時期を考慮すればイコールくらい。つまり、時計の速いクリスマスローズSのほうがレベルは上。2、3着は、京王杯2歳Sで3着のツルマルジュピターとフラワーカップ2着のプリンセスメモリーであることを考えれば、勝ったエスカーダはなかなか強いが、ミドルペースでスムーズに運べれば、という条件が付く。逆にエーシンダックマンはハイペースで逃げ切る競馬のほうが向いている印象。



同日に行われたOPの京洛Sでのエイシンタイガーの勝ち時計が1.07.6であることを考えれば、時計的な価値の高い一戦。ハイラップで飛ばして2着に粘ったエーシンダックマンはやはり強いが、道中は楽に追走し好位から差したエーシンホワイティもなかなかのもの。


エーシンホワイティは出遅れて馬群の後方からの競馬となり外々を回しての4着。カレンナホホエミは好位につけたが直線で失速。エスカーダはミドルペースの流れは向いたはずだが直線伸びず惨敗。モトヒメ、ミオリチャン、シゲルモトナリ、レオパステルなど、のちに好走する馬が多数出走しており、メンバーランクは高かった模様。


勝ち時計は同タイムながら、クロッカスSは開幕週のスローペースに対し、京王杯2歳Sは稍重の前傾ラップ。メンバーランク的にも後者のほうがレベルは高かったと言えそう。ダッシャーゴーゴーは直線で外に持ち出してからは突き抜けるかの伸びを見せたが、距離の壁なのかラストのひと押しが利かなかった。しかし、エイシンアポロン、アニメイトバイオ、ツルマルジュピター、コスモセンサーらと僅差の4着ならいちおう格好はつけたかたち。


かえで賞→500万下→紅梅Sの順に時計の掛かる馬場。かえで賞はかなりの高速馬場で行われたが、テンと中盤が最も速く、このラップを刻んで7着に沈んだエイシンダックマンには情状酌量の余地があるものの、中団・後方から追い込んで4、5着のメイショウデイムとトシギャングスターは少し恵まれたか。11/21の500万下では、メイショウデイムがエイシンダックマンに圧勝。イーブンラップを刻んで完全に力を出し切ったメイショウデイムに対し、エイシンダックマンは距離を気にしてか少しペースを緩めて逃げた印象。エイシンダックマンはやはりハイペースで逃げたほうがパフォーマンスが向上する。時計の価値の比較は難しいが、こうして眺めると紅梅Sはテンと中盤が最も遅く、好位で粘って3着のジュエルオブナイルは、距離短縮こそプラスだろうが、エイシンダックマンが引っぱるハイペースを好位で凌ぎ切れるのかどうか疑問も残る。

前哨戦の内容をあれこれ考えた結果、買いたい馬はジョディーズライン、エイシンホワイティ、ダッシャーゴーゴー、エーシンダックマン。血統を見ずに考えても自動的にバクシンオー産駒の3頭が入ってくるのは驚きです。

さて、このレースのポイントはペースと馬場。

ペースメーカーを考えてみると、このメンバーの中にはエーシンダックマンほどのペースで逃げて粘り込めるようなパフォーマンスを発揮してきた馬がいないことに気付きます。中舘騎手も「このエーシンダックマンに無理に競りかけてくるような馬は見当たらない」と考えているのではないでしょうか。唯一競りかけてきそうなのがカホマックス。フェアリーSを驚愕のハイペースで引っぱりましたが、その後の1400、1600mのレースの内容からは、ペースを少し緩めて息を入れたからといって、それがラストの伸びには繋がらないということがはっきりしてきました。距離短縮の今回は積極的な競馬を試みる可能性が高いと思います。先行争いが激しくなれば、テン3Fは33秒台のハイペースでしょうし、エーシンダックマンが楽に逃げてもやっぱりハイペース必至。

降雨の影響のなか使い込んできた中京芝コース。そろそろ外が伸びる馬場へとシフトしてもよい頃です。ただ、正直よくわかりません。5Rの1200m未勝利戦は内枠の人気馬で上位が占められました。スローで内枠先行有利の展開を、内枠の実力馬が順当に勝っただけとも言えますが、その3頭を除いて4~6着馬に目を向けると外から伸びてきた馬たち。ただ微妙に人気のある馬たちなので、やっぱり微妙ですね。まだ外伸び確率変動中ではないということは確かです。

ということで、エーシンダックマンの刻むハイラップを中団あたりの外で受けて、直線は外の馬場の良いところを通って伸びてくる馬というのが勝ち馬のイメージ。本命はジョディーズラインに打ちます。ハイペースへの耐性と持続力はこのメンバーでも実力上位。スローに流れると厳しいけど、今回は展開が嵌るほうに賭けたいと思います。昨年のCBC賞でプレミアムボックスを勝利に導いた鮫島騎手の手腕も見ものです。

ダッシャーゴーゴーは、距離の壁に屈しながらも僅差に粘った京王杯2歳Sの内容が優秀ですし、朝日FSでの激流を先行して失速はやむなし。むしろツルマルジュピターに先着したことが強さを証明していると思います。距離短縮で挑むここなら勝ち負け。

展開と位置取りからはエーシンホワイティとメイショウデイムも有力。エーシンホワイティは、出遅れて福島2歳Sを獲り逃し、朝日FSでも見せ場をつくれませんでしたが、今回はスタートをしっかり決めて好位差しを期待します。休み明けの紅梅Sはまだ少し緩かったメイショウデイムも、展開は向くでしょうし、福永騎手ならこの展開利を最大限に生かす騎乗をしてくるはずです。

大波乱を期待してエロい馬券を買い足す衝動を抑えられるかどうか不安です(笑)


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若葉Sでヒルノダムールを捩じ伏せたペルーサ。激流による前半の負荷を考慮すればヒルノダムールのほうが強い競馬をしたという評価は今も変わりません。しかし、徐々に位置取りを上げていき、長く良い脚を使って勝ったペルーサもまた、強い馬であるというのも事実。若葉Sには-14kgで出走しており、かなり仕上がっていたのでは?と考えていましたが、むしろ前々走の500万下の時が若干太め残りだったのではないかと、治郎丸さんからの指摘。確かにこのレースはあっぷあっぷでやや辛勝といった感じでしたね。絞って挑んだ若葉Sを勝利して、皐月賞は回避。ダービーに向けて、藤沢調教師の仕上げにも抜かりはないはずです。ただし、このメンバーならこちらが度肝を抜かれるほどの圧勝をしてくれないとダービーには繋がらないでしょう。また、ペルーサが「いい負け方」をするにしても、ヒルノダムールにとっての若葉Sのように、厳しい試練が課された上での強い負け方でなければ、ダービーで狙いたいとは思いませんね。

さて、今年の青葉賞をそんなワクワクするようなレースにしてくれそうな馬が1頭出走してきます。若葉Sでペルーサやヒルノダムールとも対戦したコスモエンペラーです。デビューから3戦は丹内騎手を鞍上に中途半端な競馬で凡走がつづきましたが、それまでのレースを見て「この馬は先行させたほうがいい」と判断したクラストゥス騎手がマイペースの逃げを打ち、4戦目にしてようやく未勝利勝ち。つづく寒竹賞でも同じ競馬を試みようとするも上手くスタートが切れず、好位の馬込みで控える競馬を試しますが、最後は伸び切れずに4着。そして、5戦目の東京2400m戦。絶好の1番枠を引き、前が止まらない高速馬場を味方につけ、前半1000m通過59.3秒のペースで後続を10馬身以上引き離す大逃げを打ち、まさにクラストゥス騎手が思い描いていたであろうイメージどおりの勝利を収めました。

デムーロ騎手に乗り替わって挑んだすみれSでは、再び好位で控える競馬で4着に負けてしまいました。レース後のデムーロ騎手のコメントは「もう少し早めに動いて行った方が良かったのかも」というもの。そしてむかえた若葉S。


このブログを始めた年始から馬計簿をつけてきましたが、投資額を平均してみると、恐ろしいことに、ひと月7万円ものお金を馬券につぎ込んでいることになります。毎回怖々賭けていた昨年の今頃であれば現在の半分にも満たない額だったはずで、競馬に慣れてきたとはいえ、自分の予想技術や収入を考えると分不相応と言わざるを得ません。まだまだ修行も足りず、毎回強い確信を持って馬券を買っているわけでもないので、現在プラスでどうにか逃げつづけられているのは、4ヶ月という長いスパンで訪れたビギナーズラックに他ならないのではないかと考えているこの頃です。

日曜日に登録馬が発表され、月曜日には治郎丸さんと展望対談。仕事の昼休みや喫煙タイムごとにiphoneを睨んで分析に励み、帰宅してからは前哨戦を見直したり、本番のシミュレーションをしてみたり、的中馬券に狂喜する幸せな妄想を膨らませたりする火、水曜日。木曜日に出走馬が確定するとプレ予想を行い、枠順の確定する金曜日は仕事をさっさと終わらせ会社を飛び出し、深夜にかけて具体的な予想に取り組む――およそこのような一週間であるため、結果的には本命馬や狙い馬が人気で妙味のないレースだったり、予想に微塵も自信の持てないレースだったりしても、「せっかく予想したんだから」とそれなりの額を賭けてしまうんですよね。先週は土曜日に勝った時点で引き下がるべきでした(特にアルデバランSは賭けなくてよかったレースだったはず)。要するに、今の僕には自制心が足りないのです。

僕の競馬の先輩たちはさすがで、今年の3歳牝馬番付(「今年のクラシック戦線について語りました(牝馬編)」)でサンテミリオンを横綱指名していたスカイポットさんは、フローラSを“見”されましたし(皐月賞につづき、このレースもまたほぼ天星指数どおりに決まりました!)、皐月賞ではエイシンフラッシュを見事に狙い撃ちされたでぃらんさん(「ローランの歌」)は、週の早い段階で「今週は見します」と決断されることがよくあります(あ、春天の本命馬がすごい!)。エノさん(「あの仔に夢中」)は単勝の哲学を貫きますから、己の筋道が通ったここぞという馬によるここぞというレースで一撃必殺。昨年のJCを一緒に観戦した同じ職場の競馬の先輩イシザキさんは、資金を予め今日はいくら使うと決めて挑み、前日にしっかり予想してきたにもかかわらずかなりのレースを見して、その分の資金を自信のあるレースに回していました。その時、僕に言った一言が、「仮に負けてもこうして競馬場で一日楽しめた。コンサートを見にきたと思えば安いもんだろ」。うーん、みなさん大人だ。

さて、来週からいよいよ待ちに待ったGI祭に突入です。面白そうなレースがたくさんありますね。



誘惑は果てしありませんが、若駒戦をずっと見てきた僕にとっては、一年間の集大成としてオークスとダービーを的中させるのが最大の目標。しっかり自制心を働かせて、前半でうまく資金を稼ぎ、ダービーでは大勝負を打ちたいと思います。


サンテミリオンとブルーミングアレーの一騎打ちと見たいところでしたが、両馬ともに不利な外枠を引いたことで、予想はちょっと自信がなくなりつつあります。注目のアグネスワルツは、剥離骨折の休み明けであるにもかかわらずかなりの人気ですから、ヒモの1頭に留めたいと思います。

本命はブルーミングアレーに打ちます。赤松賞は桜花賞馬アパパネの2着、エリカ賞は皐月賞3着馬エイシンフラッシュの2着と、闘ってきた相手の格を考えれば、ここは負けられない一戦です。2000mという距離も東京コースもすでに経験済みというのも心強く、外枠をどう捌くかが不安ですが、そこは松岡騎手を信頼します。

相手探しですが、重要なポイントになりそうなのは、フラワーC組と君子蘭賞組の評価でしょうね。まず、フラワーCですが、勝ち馬のオウケンサクラが桜花賞の2着馬、2着のコスモネモシンがフェアリーSの勝ち馬であることから、レースレベルは高かったと判断して間違いないと思います。オウケンサクラはスローペースにも後藤騎手の好判断にも恵まれましたが、最も強い競馬をしたのは加速していくラスト3Fを4角7番手から懸命に追い上げたコスモネモシンでした。

さて、そのフラワーC組からの出走はサンテミリオンとベストクルーズの2頭。ベストの直後にサンテとコスモという位置取りで進んだフラワーCですが、少々外を回したにせよ直線に入ってからはスムーズに追い出すことのできたベストクルーズは力を出し切ったと思います。対するサンテミリオンは、横山騎手もスプリングSの勝利インタビューで述べていたように、思い通りのポジションが取れなかったことが惜しまれますが、勝負どころで前が開かず追い出しも遅れ、それでいて後ろからベストクルーズを交わしたわけですから、この2頭についてはサンテ>ベストで決着はついています。

あ、ただし、ベストクルーズは「ブサ可愛さ」が愛くるしいので無条件で買います(笑) 勝ち切るのは難しいと思いますが、稍重の阪神芝1800mで行われた未勝利戦のような前目での競馬を田中勝騎手が試みてくれれば、3着に粘り込むチャンスは充分にあると思っています。ただ、後方からになると厳しいでしょう。

一方、君子蘭賞組からは、アマファソン、フラムドール、トシザマキ、マシュケナーダ、メイショウスズランが出走してきます。

ちょっと話は逸れますが、昨日行われたムーニーバレーRC賞で、若葉Sでペルーサの3着ということで断然の1番人気に推されたマコトヴォイジャーがまさかの惨敗を喫してしまいましたね。その若葉Sは36.1-48.0-35.9という一貫ラップの極めて厳しい消耗戦でした。終始好位で凌いだヒルノダムールは皐月賞2着と健闘したのに対し、負荷のかかった前半は控え、4角8番手から3着まで伸びてきたマコトヴォイジャーがその後惨敗してしまったことを考えると、同じように前半楽をしているペルーサの「ヒルノダムールに完勝だった」という世間の評価はますます疑わしくなってくるわけですが……。

それはさておき、今年の君子蘭賞。阪神芝1800m外回りにしてはめずらしく、35.7-36.2-36.3の前傾ラップで、中盤もほとんど緩むことがありませんでした。1.48.2秒という走破時計もかなり優秀(昨年の君子蘭賞や毎日杯と比べても遜色ありません)。レベルは若葉Sには及びませんが、それでも先行馬への負荷はかなりのものだったはずです。そう考えると、4角14番手から13頭を差し切ったアマファソンは、完全にマコトヴォイジャーのように展開が嵌ったパターン。今回は凡走の可能性が高いと見ます。後ろから届かなかったトシザマキとマシュケナーダにも同様の解釈が可能で今回は軽視します。

反対に、君子蘭賞で最も強い競馬をしたのは間違いなくフラムドールですね。4番手で終始外々を回されていましたし、最後の叩き合いでももうひと伸びして勝ち馬に喰らいつく根性には見どころがありました。同じように先行して3着のヤマニンソルファが、次走の忘れな草賞で2着と健闘していますし、それよりフラムドールのほうが強い見立てなので、ここでも勝ち負けを期待したいと思います。



週の始めに登録馬を眺めたときはずいぶん豪華なメンバーが揃ったなぁ!とわくわくしていたのですが、アドマイヤスバル、マコトスパルビエロ、エーシンモアオバー、マチカネニホンバレに加え、ワンダーアキュートまでが回避してしまい、当初に比べるとちょっと寂しいメンバー構成となってしまいましたね。必然的にレベルの高い4歳の有力馬3頭に人気も集中し、妙味的にも微妙な一戦。

人気どおりですが、トランセンド、フサイチセブン、シルクメビウスで勝負。◎トランセンドと○フサイチセブンの馬連を厚めに。穴馬をピックアップすることも考えましたが、ちょっと手が広がり過ぎてしまいますね。休み明けで脚質的にもポカがありそうな▲シルクメビウスですが、一方で、全馬をまとめて差し切ってしまう可能性も充分に秘めています。穴馬が嵌る確率とシルクメビウスが好走する確率を天秤にかけると、後者の可能性が高そうです。ダートはあまりしっかり観ていないので、穴馬をピックアップする自信がそもそもないのです。◎○▲もレースを観た印象のみで印を打っていますので、正統な予想とは言えませんね。

あと、気になることと言えば、池江厩舎の4頭出し。しかし、4頭って……。多頭出しは人気薄を狙えというセオリーどおりに穴馬をピックアップすると、最低人気のピイラニハイウェイに行きつくわけですが、まさかねぇ。ただ、決して弱くはない馬なので、ちょっと遊びで拾っておくのも面白そうではありますね。

最後に笑うのは本命党か穴党か!?


昼から急用で外出しなければいけなくなったので、しっかりとは予想できず、運まかせで以下の馬券をpatで購入。



人気のトウショウウェイヴやトリビュートソングに本命を打つのは何か違うと思うので、結局ナカヤマフェスタとトップカミングを信頼。強くは勝負に出られないので3連単フォメを少し。ナカヤマフェスタはよくパドックや返し馬で、薬をやりすぎちゃったみたいに痙攣してることがありますが、そんなときに意外と走る気がします。前走は妙に神妙な様子でしたが、今回はどんな様子だったのでしょうか? とりあえず復調に乾杯!



セブンシークィーンは人気し過ぎていて、グッドキララは軸にはしにくいので、コスモベルの相手には実力の割に斤量の恵まれたサンダルフォンを選びました。ファリダットは消えると思うので、ヒモにぎょっとするような馬が突っ込んでの大波乱を期待し、ワイド替わりに3連複2軸総流しを購入。まずまずの配当でした。


大波乱間違いなしで、調教入念だったピエナビーナスがどうにか入着してくれることばかりで頭の中が一杯でした。わくわくしながら3頭から3連複総流し。3鞍中いちばん自信があったのですが、レジネッタかぁ……。ほんと福島の中舘騎手は恐ろしいですね。



ダービー4着のナカヤマフェスタと日経新春杯2着のトップカミングの一騎打ち、と思いたいところですが、どちらも前走の惨敗が不可解で体調に問題ありの可能性が高いのではないでしょうか。ナカヤマフェスタはダービーの反動がまだ抜け切っていないのかもしれません。ポリトラックから坂路へ調教を切り替えなかなかの好時計を計時しており、鞍上に善臣先生を迎え、ここで巻き返してくるかどうか非常に楽しみではありますが、おそらく好走か凡走か結果ははっきりと白か黒かに分かれそうで軸にはしにくいですね。トップカミングも、トウショウウェイヴに完敗だった前々走の白富士Sでは直線でハミを取らず、前走の京都記念では3角で寄られる不利はあったものの、最後はジリジリとしか伸びませんでした。使い詰めの疲労が出てきているのかもしれません。

順調であればこの2頭から攻めたいところですが、このレースは静観するのが妥当かな。この2頭への期待と不安はオッズにも表れるはずで、トリビュートソングとトウショウウェイヴがたぶん人気になりますよね。妙味で狙うなら、マイペースで逃げられそうなケイアイドウソジンの逃げ粘り、軽ハンデのレッドアゲートの日経新春杯3着の再現、御堂筋Sではいちばん強い競馬をしたシグナリオの一発でしょうか。3連複7頭ボックス!? それならほどほどに人気の落ちてきたナカヤマフェスタの単複を買ったほうが潔い気もします。うーん、難しい。



昨年の高松宮記念の本命馬だったコスモベルから入ります。逃げるセブンシークィーンの番手から悠々と押し切ってのオープン勝ちに期待。コスモベルの単複。前残りを狙うのも一興。グッドキララは四位騎手に乗り替わってから控える競馬である程度の進境を見せましたが、同じ競馬だとファリダットやマルカフェニックスには勝てないでしょう。川田騎手が大外枠から思い切った先行策を打てばちょっと面白そうです。コスモベルからセブンシークィーンとグッドキララへのワイドを少し、かな。



逃げるだろうブライティアパルスに、ショウナンラノビア、ウエスタンビーナス、キシュウグラシア、ブラボーデイジーと先行馬が多数。ペースはスローには流れないはずなので、中山牝馬Sの上位馬が再び好走するのではないかと考えています。つまり、チェレブリタとウエディングフジコが依然有力。穴ならクイーンSの再現でピエナビーナス。想定以上にペースが厳しくなれば、福島マイスター中舘騎手のレジネッタ、忘れた頃に差してくるマイネレーツェル、ムードインディゴ(ただし鼻出血後の休み明けはどうか)が嵌る可能性が出てきそうです。厳しい流れで内側の芝の荒れが激しければ、外からコロンバスサークルが突き抜ける可能性も。いずれにしても、馬場コンディションと展開をどう読むかがポイントでしょう。波乱度の高いレースになりそうなので、高配当狙いの3連複フォーメーションで宝くじ馬券を購入したいと思っています。

的中させて手にする予定の配当は約50万円。僕は勝つ気満々で、前日の土曜日に有楽町のビックカメラへおもむくと、iMacとAdobeのDTPアプリを突発的に購入。現金40万円をその場で支払い、タクシーに戦利品を積み込んで自宅へ悠然と持ち帰った。本当に馬鹿な奴! アンライバルドをメイチで切れなかった弱さが、訳のわからない枠連8000円にも表れていて、恥ずかしいったらありゃしない。ひと月後のダービー。ずっと消し続けてきたアンライバルドに安易な本命を打ってしまうという大失態を演じる。自分が世代最強と信じた馬たちで固めた皐月賞だったはず。信念を曲げることなく、ダービーでも同じ馬に同じ印を打ち、同じ馬券を買ってさえいれば、手にした配当は1000万円を超えていたはずだった……。

このときの悔しさは一生忘れられないだろう。


馬券には、恐ろしいほど人物が出る。個性・生き方・競馬に対する姿勢など、その人の全てが凝縮されて馬券に表れてしまう。「勝つことがすべて」ではない。勝ち負けは後から付いてくるものであって、勝ち負けにこだわって縮こまってはいけない。こだわるべきなのは、自分にしか買えない馬券を買うことなのである。(治郎丸敬之『馬券のヒント』、p.3)

治郎丸さんによるこの一節を胸に刻んで、何とか踏ん張ってこれた2010年。明日はいよいよリベンジの時。買いたい馬はずいぶん前から決まっていたのに、昨年の悔しさを再び噛みしめていたからだろうか、気がつくと朝の6時だった。昼過ぎまで仮眠をとって、中山競馬場へ向かった。

中山に着いて間もなく、「Classic Report」のりゅうさんから到着したとの連絡が入る。パドック付近で落ち合って、「馬流天星」のスカイポットさんが朝から並んで確保してくれたスタート付近の芝生へ向かい合流。「Keiba Park blog」「若駒分析ナビゲーション」のたまバスさんとはお久しぶりの、「勝ち組の勝利指針」の川島さんとは初めましての挨拶を交わし、しばらくして「ガラスの競馬場」の治郎丸さんが到着。おお、素晴らしくコアなメンバーが揃ったなぁ。

初めてお会いした川島さんには、実は「馬ペパ!」(Worksをご覧ください)で記事を組ませて頂いたことがあり、締切よりもかなり早い段階で入稿してくださったことや記事の分量がドンピシャで助かったことを思い出した。そうそう、1号で終わってしまった「馬ペパ!」だけど、36時間不眠不休でヘロヘロになりながら完成させたのはちょうど去年の今頃。その幻の第1号は「皐月賞SPECIAL」だった。「馬ペパ!」をプロデュースしたたまバスさんに、データアートを寄稿して頂いたスカイポットさんもいて、僕はますますリベンジモードに。今日馬券で勝つのはもちろんのこと、「馬ペパ!」廃刊の雪辱は新しい競馬雑誌を創刊することで果たすのだ!

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野次と声援のボリュームが急激に上がり、皐月賞のゲートが開いた。本命を打ったヒルノダムールだけを凝視する。かなり後方に控えたことだけは確認できたが、途中からどこにいるのか分からなくなった。うーん、中団前目くらいで運んでほしかったのだが、ちょっとやばいかも。ヴィクトワールピサもどこにいるのかまったく見えないまま、馬群が4コーナーをまわり、僕たちの前を通り過ぎていく。あれ!? ヒルノダムール後ろ過ぎ!? 結局ゴールしてもどうなったのか分からないまま、後ろのガキどもの「何だ岩田かよ~。俺、ヒルノダムール買ってねぇし、つまんねぇ結果ぁ」という溜息まじりの捨て台詞を耳にして、心の中で静かにガッツポーズ。ヒルノダムール、「ズキューン!」と伸びてくれたみたい。

その後、用事のあるたまバスさんと別れ、残りのメンバーで西船橋駅付近の隠れ家的な居酒屋へ移動。大勝を収めた川島さんのおごり(ご馳走さまでした!)で13R→14Rと祝勝会はつづき、ここではとても書き切れないほどの競馬話で盛り上がった。みなさん、お疲れ様でした!

それぞれの皐月賞観戦記&回顧はこちら。

たまバスさん「【コラム】皐月賞観戦記」
りゅうさん「夢見心地のライブ観戦」
スカイポットさん「週初展望の回顧<皐月賞>」「皐月賞の写真」
治郎丸さん「肉食系男子」「中山競馬場のベストポジション」

帰りの電車の中で考える。ダービーまであとひと月余り。ヴィクトワールピサは依然有力だ。ダノンシャンティとサンライズプリンスだけはちょっと気になる。でも、ダービーで本命を打つ馬は自分の中で今日決まった。



僕が競馬を始めるとともに追いかけてきたロジユニヴァース・ブエナビスタ世代に比べて、2010年にクラシックを迎えるこの世代は、全体像がどうにも掴みにくいという印象があります。その原因のひとつとして、レースのほとんどがスローペースとなり底力の問われない流れになることが多いということが挙げられます。スローの好位差しなんかで勝った馬が、クラスが上がったり重賞になってまたスローペースで勝っちゃうと、確かに「底が見えない」ままですよね。じゃあその次どうなんだ?ってことになりますが、やっぱりスローで勝って「3連勝か、強ぇーな!」となる。しかしそのような幸運がいつまでもつづくわけもなく、厳しい流れのレースでコロッと負けてしまいます。ここにきてようやく「底(の浅さ)が見えた」というパターン。逆もまたしかりです。これまでにスローを3連勝してきたような馬が3頭出走してきたレースが、思いもよらぬ厳しい流れになりました。その結果、そのうち2頭は先行・失速・惨敗したが、残る1頭は厳しい流れを先行し、早めに動いて押し切る驚異的なパフォーマンスを披露しました。つまり、すばらしい「底(力)が見えた」というパターン。

皐月賞といえば、底力の問われる舞台で行われる底力の問われるレースです(今日のレースもぜひそうであってほしい)。野路菊S、毎日杯、共同通信杯、京成杯、すみれS、シンザン記念、エリカ賞、京都2歳S、ホープフルS、ラジオNIKKEI杯、若駒S、弥生賞……すべてスローの上がり勝負といっても過言ではないレースを経てここに出走してきた「底の見えない」馬たちは、あなたの「底」は「底の浅さ」と「底力」のどっち?と二者択一を迫ってくる過酷なレースにいったいどのように立ち向かっていくのでしょうか?

本命はヒルノダムールに打ちます。実は桜花賞の日から決めていました。京都の平坦コースで極上の切れ脚を見せた若駒Sの内容は、皐月賞ではなくダービーや菊花賞でこそ狙いたいと誰しもに思わせるに充分でしたし、単勝10倍前後のオッズもまたそれを物語っていますね。しかし、何といっても注目は前走の若葉Sでしょう。2着に敗れたためか、世間では、「ペルーサには完敗の内容だった」とか「やはり坂のあるコースは合わない」とか言われていますが、はたしてそうでしょうか。

若葉S(阪神芝2000m)
12.1-10.5-11.9-11.9-12.1-12.2-12.3-12.5-12.3-12.1(34.5-48.5-36.9)

テン3F通過が34.5秒、4F通過が46.4秒。マイル戦と見紛うようなこのラップは、中距離戦であることを考えれば間違いなく激流。ペルーサは先行馬に負荷のかかった前半は控え、勝負どころで勢いをつけましたから、展開的にも理想的な位置取りでの完璧な騎乗による勝利でした。-14kgで仕上がっていたことも勝因のひとつでしょう。対するヒルノダムールは、飛ばす先行勢にはついていかなかったものの、後方グループの先頭を追走し、自身が踏んだラップは36.1-48.0-35.9という一貫ラップ。2着とはいえ、この厳しい消耗戦を凌ぎ切ったのですから、皐月賞を勝ち負けできるくらいの「底(力)を見せた」と解釈したいですね。陣営も、もっとパワーを盛り込もうと明らかに坂路で負荷をかける調教へとシフトしてきました。藤田騎手には、多少外を回すロスがあってもいいので、何とか好位につけてほしいものです。「挑戦者の立場」で頑張るとのことですが、いえいえ、強気で乗ってください。スローなら極上の瞬発力で、厳しい流れになっても底力で押し切ってくれるはずです。

対抗には人気ですがまだまだ「底が見えない」ヴィクトワールピサを。これまでにまだ鞭一発しか入れられてませんし、二発以上打たれて、岩田ダンスで追われでもしたら(それはないか)、どれくらいの底の深さをこの馬は見せてくれるのでしょうか。また、個人的には岩田騎手がスランプから抜け出し自信を持つ日を心待ちにしています(流れが変わったのはワイドサファイアの放馬、アンライバルドでダービー惨敗あたりからでしょうか)。成績は決して悪くないのですが、最近は重賞を勝ってもインタビューのときの顔と挙動が明らかに変じゃないですか?

京都金杯 1着 ライブコンサート
岩田「思いのほかね、あのー……はい……一勝一勝勝ち星を増やしていこうと思います」(虚ろな笑い)

平安S 1着 ロールオブザダイス
岩田「えー、まあ、すごくね、あのー、しっしっ、まあ、一頭分くらいしか入れないコースをね、馬がすごく闘争心を出してよく突っ込んでくれたと思います」(眉間に皺)

阪急杯 1着 エーシンフォワード
岩田「まだまだね、この馬、なんか、もっと、ギアを持ってると思うんで、あのー、楽しみにして、いんでし、い、いいと思います」(魂の抜けた白い顔)

武豊騎手の代打ということで岩田騎手がいま感じているプレッシャーは僕なんかには想像もつかないものです。しかし、これを克服できれば、僕が競馬を始めた頃の、勢いに乗って自信に満ちた岩田騎手を、勝利インタビューで目にすることができるのかもしれません。ヴィクトワールピサの底の深さと岩田騎手のブレイクスルーに期待しています。




今年の皐月賞は、能力の抜けた有力馬に外枠が課されるハンデ戦なんだと自分を納得させようとするのですが、2桁番の馬だけで上位3頭が占められるってことはさすがになさそうで、予想にもだんだん自信がなくなってきました。さらに外枠で消す馬について。

(10) シャイン:シンザン記念ではガルボに、きさらぎ賞ではネオヴァンドームにそれぞれ大差をつけられての完敗。内枠のネオヴァンドームを僕は消しますので、当然この馬に印を打つわけにはいきません。

(11) エイシンフラッシュ:エリカ賞と京成杯を連勝していますが、ともに超スローペースを好位から差し切る競馬でした。しかし、道中あまり緩むことのない一貫ペースだった萩Sでは、先行したコスモファントムに完敗、逃げたテイラーバートンを交わすこともできませんでした。ここは厳しいと見ます。

(14) レーヴドリアン:先行有利の展開を後ろからねじ伏せる、未勝利戦や福寿草特別のパフォーマンスは見返してみてもやっぱり強いと思います。しかし、「今回も後方から」と陣営が明言しており、そんな丁半博打みたいな意識で、まさか本気でここを勝ちにきているわけじゃないでしょう。鞍上の豆もやしも信用できないので、積極的に狙いたくありません。2、3着の可能性は十分にあると思いつつも軽視します。

(15) ダイワファルコン:マイネルマルシェの2着だった前々走の府中マイル戦(3歳500万下)は稍重であることを考えればレベルの高いレースでした。重で行われた弥生賞ではロスなく立ち回って3着を確保し、一気の距離延長にも対応しましたし、内枠を引いていれば狙ってみたかったのですが。ただやはり前走10kg減と仕上がっていたようですし、外枠も良い材料ではありませんね。

(17) ガルボ:内枠なら大穴で面白かったのですが残念ながら大外。シンザン記念後は馬体回復のため間隔をあけており、休み明けでいきなり皐月賞というのは厳しいのではないでしょうか。馬体や追い切りVTRは素人目にも良く見えるのですが……。

ということで、2010年皐月賞は以下の4頭による争いであると結論します。




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サンディエゴシチー、上がり33.0秒(笑) つまり、そのようなレースであったということだ。超スロー。底力はあまり関係なく、瞬発力に優れた馬に向く展開ではあったが、閃光のごとく抜け出したエイシンフラッシュは想像以上に強かった。内田騎手は、なんだかぼんやりとした表情だったが、ついにダービージョッキーの仲間入りを果たした。いま頃ようやく実感が湧いてきて、勝利の喜びに全身を震わせているに違いない。おめでとうございます!

底力の問われるガチンコ勝負を期待していたので、正直なところ少し残念ではある。ヒルノダムールの逆襲は、秋まで愉しみに待つことにしよう。まったく向かない展開に泣かされながらも3着と格好をつけたヴィクトワールピサ、やっぱお前課題あったじゃーん(笑)のペルーサ、中間の一頓挫にも負けずピッチ走法で勝ち馬に食い下がったローズキングダム、ここに出てきた他の馬たちも、しっかり休んで力をつけて、秋にはぜひともガチンコ勝負で僕たちを愉しませてくださいな。

僕はといえば予想は完敗。ところで、やっぱり嘘はつけないので告白しておきたい。ダービーの馬券、買い損ねた。というか、買い間違ってしまったのだ。3時前に「Classic Report」のりゅうさんと合流してすぐに、ダービーの馬券を窓口で購入。3万円分の馬券をそのままポケットにしまい、「馬流天星」のスカイポットさんと「勝ち組の勝利指針」の川島さんと合流し、4人でレースを観戦した。ヒルノダムールが完敗したのをしかと見届け、「うあぁぁーっ!」と悲痛の呻きを上げながら、ポケットから馬券を取り出して眺めると……。

「単勝 12 エイトサンデー 10000円」

んんんんん!? 10Rと11R、思いっきり間違えとるやんけぇ~!!(似非関西弁) 11Rまであと30分。ひょっとしてキャンセルしてもらえるかも。近くの窓口に泣きついた。「この馬券を購入した窓口にまずは行ってください」と伝えられ、場所なんか覚えてねぇー!と、片っ端から窓口のおばさんの顔をチェックしつつ競馬場内を汗だくになって駆け回り、このおばさんに間違いないと思われる窓口へと何とかたどり着いた。こちらの状況を必死で伝えると、チーフなる人物が現れて、テキパキと馬券の購入履歴をチェック。「ああ、お客さん、ありましたよ」とすんなり3万円をバックしてくれた。なぜか「すみませんね」とも言われた。こちらこそお騒がせしてすみませんでした。

戻ってりゅうさんにこのドタバタ劇を伝えると、「これって、競馬の神様のお告げなんじゃないの!?」と意味深なことをおっしゃる。いやらしい僕は、馬券を間違ったことに気づかなければ、マンション一戸分くらいの配当がもしや……ということで、いってみましょう! 11Rの富嶽賞、ダービーとまったく同じ買い目で少額の馬券を購入(←バカ)。堂々の外れ。しかし、つづく12Rの目黒記念、12番はコパノジングー。これは普通に勝ち負けだろう。もう一丁いってみましょう! ということで、単勝ゲット! スカイポットさんは、捲き返しを狙った簡易予想で、コパノジングーを軸に、イケドラゴン&フェニコーンをしっかりピックアップしているにもかかわらず、馬券は縦目で惜敗。名字に「池」の字を持つりゅうさんは、「ぐわーっ、なんでこの俺が、イケ(池)ドラゴン(龍)買ってねーんだよー」と頭を抱え、さらにコパノジングーを勝利に導いたのが池添騎手だと気づき、「ぐはぁ、池イケ馬券でもよかったのかぁぁ」と叫びつづけたのであった。

東京競馬場を出て府中駅周辺へ移動。反省会の会場を探すが、さすがにダービーの日だけあって、どの居酒屋にも列ができている。そこで川島さんが紹介してくれたのが、「祥龍房」という中華料理屋。ドリンクは280円、目ぼしい中華料理がオール210円でずらりと並ぶ。競馬に負けた日なんかには、懐にやさしいことこの上ない素晴らしいお店であった。4時間たっぷり飲んで食べて一人あたり2700円。みんな得した気分で一日を終えた。府中で負けた日の反省会にぜひ!


2強に挑むヒルノダムール。この馬にとっても、本命を打った僕にとっても、「追うもの」としての興奮と愉しみがあり、今期若駒戦のグランドフィナーレにふさわしい2010年のダービーとなりました。仕事が限界を超えて忙しい時期に夢に出てきたダノンシャンティを相手に馬券を買えなくなってしまったことだけが残念でなりません。幸い本当に軽い骨折で済んだようで、NHKマイルカップ激走の代償というわけではなさそうなので、まずは一安心。復帰後の活躍を期待したいと思います。

そのヒルノダムールとダノンシャンティは3月生まれの2強に比べると遅生まれで、ダノンシャンティは4月28日、ヒルノダムールにいたっては5月20日。過去5年での誕生月別の成績を、「『競馬』という名の推理小説」の本命ドリパスさんのエントリーから引用させていただくと、

となるとのことで、5月生まれのヒルノダムールにとってはちょっと痛いデータですね。そういう視点で改めて考えてみると、昨年の暮れのラジオNIKKEI杯2歳Sは、ダノンシャンティとヒルノダムールもまだまだ成長途上の段階で、実際のところ強い調教を施すことができておらず、まさに素質だけで走っていたと言えます。



今このレースを見ると、特にダノンシャンティの馬体なんか別馬のようです。ダノンシャンティの調教がぐっと積極的なものへ変わったのは、毎日杯の前くらい。松田調教師による「改造」という言葉がふさわしい馬体へと変化し、その毎日杯をほぼ馬なりで圧勝。つづくNHKマイルカップを周知のとおり衝撃のレコード勝ち。そして、ダノンシャンティと同様に、ヒルノダムールもまた本格的な調教を課され始めたのは皐月賞の直前くらいから。今回、坂路中心のこれまでにないハードな調教を消化しつつも、馬体重はしっかり増えており、ここにきての急成長を感じさせますね。遅生まれのディスアドバンテージもこれなら跳ね返してくれるのではないでしょうか。

対ヴィクトワールピサ。上述のとおり、ラジオNIKKEI杯2歳Sでは完敗でした。皐月賞でも1馬身半差で負けてしまいましたが、位置取りの差、2度挟まれてエンジンをかけ直す不利を考えれば、確実にヒルノダムールのほうが強い競馬をしたと言えます。スムーズであれば、上がりも34秒台を刻んでいたことは間違いありません。遅生まれの差はすでにここで埋まったと考えます。そのヴィクトワールピサは、未勝利戦以降、馬なりで連勝をつづけ、弥生賞でようやく鞭1発、皐月賞で鞭5発&岩田ダンスと、まだまだ底を見せておらず、これまでに見せてきた瞬発力と持続力、高い操作性からは、不安の囁かれている東京コースでこそ、さらに強いパフォーマンスが発揮できるのではないかと思います。もちろん、岩田騎手には武豊騎手の分も含めて頑張ってほしいと心から思います。

対ペルーサ。ヒルノダムールが負けてしまった若葉Sは、テン3F通過が34.5秒、4F通過が46.4秒。中距離戦であることを考えれば間違いなく激流で、ヒルノダムールが踏んだラップは36.1-48.0-35.9という一貫ラップ。対するペルーサは、テン3Fが36.9秒で上がり3Fが35.7秒。テン3Fが0.8秒速いにもかかわらず、上がりが0.2秒しか違わないのですから、ヒルノダムールは負けて強し内容でしたし、まだ本格的な調教の施されていない段階。遅生まれの差はすでにここで埋まっていたと考えます。ペルーサはその後青葉賞をダービー水準の時計で圧勝しているので、とうぜん軽視することはできません。ただ、これまでダービーの予行演習をあまりにも完璧に行ってきており、不利な展開や条件を跳ね返した姿を一度も見たことがないため、個人的なことですが思い入れがあまりない。トレセンタイムで厩務員が言い放った「課題っていうものがない」「問題点がなにもない」というひと言がどうもねぇ。ヒルノダムールやヴィクトワールピサに課題をわんさかつくってもらえるといいのですが。

△には好走する条件がしっかり整ったエイシンフラッシュ。このブログに初めてコメントをくれた「ローランの歌」のでぃらんさんへの僕の思い入れもあります(笑)。コメントほんと嬉しかったですし、皐月賞でエイシンフラッシュに本命打ったでぃらんさんの馬券には痺れました。それにルーラーシップ。タムロタックルやザタイキの故障などいろいろなトラウマを抱えながら、プリンシパルSを自ら動いてあんなに強い勝ち方をした君は偉い。

展開なんてもうどうでもいいや。全馬不利なく能力を最後まで出し切る最高の激戦を見せてほしい。府中でしっかり目に焼き付けてきます。


木曜日・金曜日とプライベートでバタバタがあり、考察がなかなか進まないままダービー前日をむかえてしまいました(汗) 今日もこれから競馬以外の用事で府中に出かけてきます。思い入れの最も強い2頭、ヒルノダムールとダノンシャンティの馬券を今年のダービーではしっかり買いたいと思っていたので、シャンティ骨折の知らせはたいへん残念でなりません。馬体も「ドーピングだろこれ!?」と疑わずにはいられないほどで、あの筋肉の弾丸が府中の直線をズキューン!と駆け抜ける姿を見たかったなぁ。

さて、今月はあと3万円くらいの余裕があるのですが、ダービーにはできれば5万円くらいぶっ込みたいところです。先週みたいにうまくいくかわかりませんが、ダービーの資金調達を試みてみます。印と買い目だけですみません。



若駒戦を中心に競馬を愉しんでいる僕にとっては、オークスとダービーはあまりにも記念碑的な一戦。流行歌が嫌でもその時々の自分の記憶と心象に結びついており、何を聞いても何かを思い出してしまうように、一年間見つづけてきた若駒たちもまた例外でなく、何を見ても何かを思い出してしまうのです。ようやく競馬歴2年になろうとしている僕でさえそうなのですから、10年、20年と競馬を嗜んできた人たちはそれどころじゃないのでしょうね。

競馬歴の長い人たちとの競馬談義は面白いものです。引き出しの数が半端じゃないので、誰かが一頭の馬について話し始めると、芋づる式にいろんな馬がそこから飛び出し、そこからさらに出てくる四方山話や裏話はとどまることを知りません。しかし、飛び出した馬の数だけ、そこにいる人たちの折々の記憶と心象もまた、口にはされないにしても想起されているはずで、それまで熱弁をふるっていた人が話題のバトンを次の話し手に手渡した直後に、ふと心ここにあらずの表情を浮かべる瞬間があるのは、つまりそういうことなんだと思います。

オークスとダービーというモニュメンタルな一瞬に同時に焼きつけられる記憶と心象。2009年のダービーは、精一杯の馬券を打てなかったことの強烈な後悔の念だけが、ロジユニヴァース、リーチザクラウン、アントニオバローズ、ナカヤマフェスタ、そしてアンライバルドとともに僕の頭の中に焼きつけられています。もうこの時のような後悔だけは絶対にしたくない。この時期になると必ず苦い思い出とともにそう思わせてくれるという点において、2009年ダービーの失敗は、僕にとってかけがえのない大切な失敗だったのだと今は思うことができるようになりました。

さて、2010年ダービー。僕の本命馬は、皐月賞の日に心に決めたヒルノダムールです。若葉Sでペルーサに、皐月賞でヴィクトワールピサに敗れましたが、いずれも負けて強しの内容でした。頑張り屋さんなのに報われないところがまたいいのですよ。木・金・土曜日は相手について精査していきます。


昨年のダービーの日ほど激しくはないけど、朝から降りつづける雨は止みそうになく、今年のオークスを良馬場で観戦できないことだけが残念だった。渾身の本命を打ったオウケンサクラは力を充分出し切ることなく敗れてしまった。でも、悔いのない馬券を打つことができたし、何よりレースは素晴らしかった。直線の息をつかせぬ壮絶な叩き合いの末に勝利を手にしたサンテミリオンとアパパネには心から拍手! 血の勢いが止まらない、ゼンノロブロイとキングカメハメハ産駒を代表する3歳牝馬の2頭が同着という、歴史的にも稀有な瞬間を現場で目にすることまでできたのだから満足満足。みんなしっかり休養して、再び秋にオークス以上の好勝負を見せてちょうだいね。


競馬の神様に言わせればたぶんこういうことだ。

私は、君たちが毎晩PCを立ち上げたまま眠りに落ち、ヘロヘロになりながらこの一週間競馬と真摯に向かい合い、今この場に臨んできてるのを知っている。君たちは偉い。競馬の神様としても嬉しいよ。でも、残念なことに、私は君たちの馬券が外れるってことも知ってるんだ。さすがに私でも君たちの本命馬を勝たせることはできない。それは倫理に反している。でもなぁ、これから惨敗する君たちが自腹を切って反省会をするのを、何もしないで見ているのも、同じくらい倫理に反してる気がするのだよ。ささやかだけど、今日は私がおごってあげよう。

(さっと杖を振る)

……ということで、何の気なしのひと言を僕に喋らせ、よくわからないままりゅうさんに馬券を買いに行かせたのである。(←たぶん違う)

ありったけの努力が本番でしっかり実を結ぶことよりも、水の泡になることのほうが圧倒的に多いという現実を知る大人たちによるシビアなシビアな真剣勝負。これが競馬である。でも、実らなかった努力の総量が飽和点に達すると、あるとき不本意なかたちではあるが、ラッキーストライクが必ず訪れるものだ。「要するにそういうことなんですよ! この一週間のふたりの努力がいかにすごいものであったかの証明なんですよ、このお酒はね~」(←たぶん違う)ってな感じで、終電近くまでりゅうさんと飲んで語った2010年オークスの夜@笑笑in府中。


主要な前哨戦の回顧がようやく終わりました。半熟卵なりの力は出し切ったと思いますので、あとは悔いのない印を打ち、悔いのない馬券を構築していきたいと思います。

まず、回顧の結果を受けてここでは足りないと判断した馬は、内枠から、ニーマルオトメ、プリンセスメモリー、タガノエリザベート、トレノエンジェル、ステラリードの5頭。かなり迷った末に消すことにしたのが、アグネスワルツ、ギンザボナンザ、モーニングフェイス、ブルーミングアレー、アニメイトバイオ、シンメイフジの6頭です。

アグネスワルツは、フローラSの内容からは「サンテミリオンとは着差以上の能力差がある」と判断していますので、外枠を引いたロスを考慮してもサンテミリオンには先着できないと見ます。同じ理由でブルーミングアレーも消し。松岡騎手が示唆する控える競馬でさらにパフォーマンスが上昇するとは思えません。

ギンザボナンザは内枠を引き、これ以上ないくらいハードな攻めを消化して挑んできますので、消してしまうのはちょっと怖い。怖いのですが、アネモネSのレースレベルには疑問が残ります。同馬も2着のアニメイトバイオも、ロスのないほぼ完璧な立ち回りでしたし、苦しい競馬ではありませんでした。

モーニングフェイスは、コスモエンペラーが大逃げを打った500万下の東京2400m戦で4着。その後も2000m戦を使ってきましたので、距離経験からは実は怖い1頭です。しかし、鞍上が何と言っても豆もやし(藤岡佑騎手)ですから、騎手の技量も度量も問われるオークスで彼を信頼する理由はどこにも見当たりません。

シンメイフジは、上がり最速で勝ち馬と0.4秒差だった桜花賞の内容からは徐々に復調してきている様子。この馬でオークスを勝つということを考えた場合、岩田騎手なら腹を括って直線一気の末脚勝負に賭けてくるでしょう。しかし、それで勝つには前崩れの展開の助けが必要です。雨で渋った馬場が想定される今回は厳しいでしょう。

さて、今年のオークス。ブエナビスタとレッドディザイアという2強が抜けた存在感を示していた2009年とは違い、人気がほどよく割れています。そのため、騎手心理も分散され、人気馬をマークすることよりも、前半は脚を溜めるために折り合いをつけることに集中し、自分の馬の力を最後までしっかり出し切ることに各騎手とも専念するのではないでしょうか。逃げそうな馬はアグネスワルツとニーマルオトメくらいで、内枠を引いたアグネスワルツがすんなりハナを切る可能性が濃厚です。ヨシトミ先生なら強気の逃げを打つことはなく、フローラS同様なるべくスローに持ち込もうとするでしょうし、そうでなくても中盤は確実に弛めてくるはずです。やはり例年の傾向どおり、スローの瞬発力勝負になりそうです。とはいえ、直線の長い府中ですから、長く良い脚が使えなければ勝ち切ることはできません。「好位の良いポジションが取れる」「折り合いがつく」「長く良い脚が使える」、これが勝ち馬のイメージです。

本命はオウケンサクラに打ちます。ブログを始めて間もないころ、ここは確勝と見てセイルラージの単勝諭吉勝負を敢行したことがありました。




セイルラージが内を突いて先頭に立ったとき、「よし、獲ったぁ!」と僕は歓喜の声を上げました。ところが、カメラが後続の馬たちに移りセイルラージが一瞬画面から見えなくなり、その後再び戻ったカメラが映し出したのは、一頭の牝馬がセイルラージを内から抜き去って1馬身以上の差をつけてゴールする衝撃のシーンでした。もちろんその牝馬がオウケンサクラだったのです。諭吉が散ったのは残念でしたが、同時に、オウケンサクラというダイヤモンドの原石を見つけた嬉しさも感じました。

それからというもの、こぶし賞、チューリップ賞、フラワーCと、この仔に本命を打ち続けました(強行ローテの疲労がどうしても気になった桜花賞だけちょっと浮気しました)。今期若駒の牝馬戦線はオウケンサクラとともにあったわけで、オークスでこの仔に本命を打たないわけにはいきません。

前哨戦回顧で述べたとおり、桜花賞の2着は、チューリップ賞でウンコマキが乗りヘグりやがった(確かにパミーナが下がってきたことで控えざるを得なかった面はあるけど、騎手の技量で捌き切れなかったこと、そして何より、勝たなきゃいけないレースで勝てる馬に乗って強気で勝ちにいかなかった彼の勝たせようという意志の欠如はやっぱり広義の乗りヘグりだよ!)ため、中1週で余計なフラワーカップを使ってから挑んだ「メチャクチャなローテーション@音無調教師」を強いられてのパフォーマンスです。そこからじっくり立て直して出てこれそうな今回は、フラワーカップや桜花賞でのパフォーマンスを凌駕する強い競馬を見せてくれると信じています。血統はよく分かりませんが、母父リアルシャダイ、父バゴの血統なら、2400mへの距離延長は望むところだという噂です。内枠で脚質にも自在性がありますから、安藤勝騎手も好位のベストポジションをすんなり確保できるはず。折り合いにも不安はないので、あとはなるべく持続力勝負に持ち込めることを願います。

対抗は超キュートなアパパネに打ちます。スピード・底力・瞬発力のすべてがバランスよく備わっており、毎回掛かりながらも強い競馬で結果を充分に出してきました。不安は外枠と折り合いのみ。陣営も調教をコース主体に変更し、オークスに向けてできる限りの工夫をしてきましたし、プリプリの馬体も少しスリムになりました。

単穴はコスモネモシン。オウケンサクラの2着だったフラワーカップでは「前残りの展開で外を回し、4角7番手から上がり最速で勝ち馬との差を詰めた同馬が最も強い競馬をしたのは確実」で、フェアリーSでもスピード&底力は証明済み。内枠はもちろん大きなチャンスです。さらに、不良馬場・重馬場での実績も光ります。馬場状態によっては頭まであっておかしくありません。

ショウリュウムーンは思い入れのある馬です。チューリップ賞の予想は、しつこいですが(笑)、ウンコマキさえ乗りヘグりやがらなければ、また僕も馬券を買いヘグらなければ、完全的中だったはずで、今期最大の悶絶を経験しました(膝が本当にガクガクしました)。そのショウリュウムーンもチューリップ賞がフロックではないことを桜花賞でしっかり証明してくれました。レースVTRを何度も見ましたが、直線スムーズに追えていたら勝っていたに違いないと思います。前走の疲労が少し出ていたようで、桜花賞時の体調を維持することを課題に調整されてきましたが、それにしても調教が軽過ぎるのが気になります。

アプリコットフィズは、フェアリーSおよびクイーンカップの内容からもスピード&底力上位は確かです。ただ、長距離輸送の影響があったとはいえ、やはり桜花賞の4着は負け過ぎで、それだけがどうしても気にかかります。調教を見ても、桜花賞時から調子が上向いているようには思えませんし、線の細さに渋った馬場もどちらかといえば懸念材料。よって、今回は少し評価を下げました。

エーシンリターンズとサンテミリオンは、人馬ともどもその強さを認めつつも、外枠を引いたので、大幅に割り引きました。

しかし、降雨の影響が本当に気がかりですね。馬場状態次第では金額を控えようと思いますが、印と買い目は余程のことがない限り変更しません。うわー、朝6時かぁ。仮眠を取らねば。起きたらオークス終わってたというオチだけは勘弁してぇ~!


今日はグリーンチャンネルを流したままオークスのことばかりに集中していて、他のレースのことはほとんど考えていませんでした。しかし、ガーベラ賞のパドック映像にレインスティックを発見! このブログでも何度か取り上げてきた、マイネルマルシェとダイワファルコンが1,2着だったハイレベルレース、2010/02/14の東京マイル戦で4着だった馬です。あのレースを先行して4着は強い内容で、1400mへの距離短縮もまったく問題なさそう。前走は不良馬場で行われたレースなので参考外。早速、ケイアイルーラーとボンジュールメロンに馬連を流し、穴馬コスモレニとマシラへの馬連も少し。軽い3連単で上乗せも狙ってみたら、これがうまく嵌ってくれました。気を良くして他のレースにも手を出しましたがこちらはぼちぼちでした。明日は「Classic Report」のりゅうさんとオークス観戦。たぶん本番までのレースもちまちま買ってしまうと思うので、資金に余裕ができたことは嬉しいですね。馬券の記録だけ残します。



前後半が35.6/34.4秒の後傾ラップで見た目はスローの前残りだが、4F目から5Fにかけてペースアップを開始しており、中盤は23.3秒と速い。時計も優秀。かなりの高速馬場だったが、問われたのはスピードに加え、ラスト4Fの持続力である。レディアルバローザが最高の立ち回りで11着に敗れてしまったように、スピード能力だけでは上位に残れないレースであった。

アパパネ:前半行きたがる素振りを見せたが、無理に抑えて馬と喧嘩するのを避け、逃げるオウケンサクラに付いていった。蛯名騎手のこの判断が結果的に勝利に繋がったともいえるが、それでもスピードに持続力、そして切れ脚を存分に発揮した、申し分のない勝利。オークスに向けての課題は折り合いだけ。

オウケンサクラ:切れ脚不足を補うために、意表を突く単騎逃げで持続力勝負に持ち込んだ安藤勝騎手のファインプレー。この時点でのこの馬の力はすべて出し切っている。しかし、チューリップ賞で小牧騎手が乗りヘグりやがった!(怒)ので、中1週で余計なフラワーカップを使ってから桜花賞に挑むという「メチャクチャなローテーション@音無調教師」を強いられており、決して万全の状態で挑んだとは言えず、それでこのパフォーマンスは立派のひと言。牝馬ながらものすごい根性だ。

エーシンリターンズ:少し外を回すロスがあり、早めに仕掛ける正攻法の競馬。早めに動いた分、最後はアパパネに差されてしまったが、チューリップ賞で示した底力がフロックではなかったことを証明した。これまで時計の裏付けがなかったが、スピードレースにも対応できたのは進境。スタートのセンスと折り合いがつく強みがある。

ショウリュウムーン:内枠が災いしたのか、直線でなかなか前が開かず、外に進路を2度も切り替え、まともにエンジンがかかったのはラスト1Fという不器用なレース。力が出し切れなかったのは間違いなく、それで4着に伸びてきたのだから能力は高い。チューリップ賞では持続力の問われる流れで長い脚が使えることを証明しているので、スムーズならここでも勝ち負けだっただろう。オークスに向けては、折り合いもつくので距離延長は問題なさそう。不器用さも広い府中なら補えるので不発に終わることはないはず。

アプリコットフィズ:内枠から道中も好位でロスなく運べたにしては、最後の伸びは案外だった。フェアリーS、クイーンカップの内容からはスピード&底力は相当高いはずなので、この負けに関しては、(1)初輸送の影響、(2)上位馬が強かった=順当の2つの解釈で悩むところだが、オークスに向けては、(1)(2)のどちらでもあったと解釈しておく。つまり、輸送の心配のない本番では上位馬と勝ち負けするくらいのパフォーマンスは発揮できると考えたい。

シンメイフジ:中団後ろくらいから外々を回して直線の脚に賭けたが、この流れでは前を捉えきれなかったのも仕方ない。いい伸びを見せたが、最後までは続かなかった。上がり最速で勝ち馬と0.4秒差なら悪くはないのだが、オークスに向けては注文が多くつく。前に行けない(行ったら負ける)ので直線に賭ける競馬しか選択肢がなく、勝ち負けに届くには前が潰れる展開を味方につけなければならず、それでも突き抜けるイメージが持てない。

7着以降には、今回の負けは参考外という馬が多い。ギンザボナンザにとっては前でレースをしないと良さが発揮できない流れで、直線も前をカットされる場面もあった。能力を出し切った7着ではないので参考外。初輸送・-20kgの馬体減で挑んだアニメイトバイオ、初輸送・-6kgのコスモネモシンは伸びもせずバテもせず。どちらも体調に少し問題があったかもしれないが、上がりの脚も馬なりに鈍っているわけでもなく、位置取りの差が大きかったといえる。

タガノエリザベート、プリンセスメモリーは、シンメイフジに大きく差をつけられたように、流れは向かなかったにしても負け過ぎ。この流れで置かれてしまったステラリードは論外。




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レッドディザイアの回避は残念ですが、春のグランプリレースに相応しい豪華なメンバーが揃いました。僕自身は、昨年の有馬記念の1、2着馬、つまり昨年のこのレースの覇者であるドリームジャーニーとブエナビスタでいいんじゃないの?とここ2週間くらい安易に考えてきました。

ところが、ドリームジャーニーが痛恨の大外枠を引いてしまいました。この馬にとって外枠は、内枠を引いて馬群に揉まれるよりもスムーズな競馬ができる点で決して悪くはないのですが、今年はフルゲートですから自ずと位置取りが制限され、おそらく距離ロスを最小限におさえながら後方を追走することになるでしょう。加えて中間に一頓挫あり、調教はすべて坂路で行われたという点にも(これまではコース主体)若干の不安を感じます。逃げ馬不在ということで、少しでもスロー寄りに流れてしまえば、差し損ねる可能性だってありそうです。重馬場も故障明けの身体にはつらいのではないでしょうか。

2009年の有馬記念でいちばん強い競馬をしたのはブエナビスタです。テン乗りの横山騎手も乗り替わりの理由が理由だけに、後方から差し損ねるわけにもいかず、あの激流のなか果敢に先行策を打ちました。リーチザクラウン、ミヤビランベリ、シャドウゲイト、テイエムプリキュアらが大きく失速していくなかで、ブエナビスタは過酷な先行策に応えただけでなく、展開を味方につけて差してきたドリームジャーニーに必死に喰らいつき、着差をわずか半馬身しか開かせなかったのです。なんて根性、なんて強さ! ドバイ帰りで体調も微妙な状態で挑んだヴィクトリアマイルは文字通り辛勝。このとき馬体重が減ってしまっていたので、6週間の調整くらいでは万全の状態に仕上げられるはずもなく、そういう意味ではちょっと心配。それでも、有馬記念で見たあの仔の驚愕の強さを掴んで離さず、2010年の宝塚記念はブエナビスタに本命を打ちます。

対抗は難しいので好きな馬に打つことにします。セイウンワンダー。良くも悪くも常に期待を裏切ってくれる面白い馬。振り返れば常にワンダー、長距離輸送でなぜ馬体重増えるワンダー、太っても好走ワンダー、距離適性ワンダー、底力あるかないのかワンダー……。スペシャルウィーク vs グラスワンダーの産駒対決を思い描く人も多いと思いますが、アーネストリーじゃなくてこっちのワンダーだったのね、というオチを希望します(笑)
あとはひと言コメントで。


「若駒戦の密かな愉しみ」に本日行われる阪神4Rメイクデビュー阪神(芝1600m外)の展望対談をアップしました。かなり無謀な展望ではっきり言って自信度はゼロ。それなのに3900円分の馬券を先ほど購入しました。オープン記念ということで。

若駒戦の密かな愉しみ(http://wakagoma.com)
「【展望】6/20阪神4Rメイクデビュー阪神」はこちらです。

本日は所用で銀座へ行ってきます。若駒プロジェクトに注力したので古馬戦の予想はほとんどできず、印と買い目のみ記録します。銀座のWINSで以下の馬券を買う予定。

函館9R HTB杯(芝2000m)

クーデグレイスに勝ってほしいけど外枠は少し心配。逃げのワイド。



しつこくコスモベルを狙う。相手には、エノさん&でぃらんさんの馬体派コンビが虎視眈々と狙うモルトグランデに乗らせてもらってワイド1点。


今週スタートした「若駒戦の密かな愉しみ」。まずはイントロダクション篇の対談4本を連発、掛かりまくって4ハロン44秒で通過しました(笑) ああ、疲れた~。



これでおおよそのコンセプトは伝えることができたかなと思いますので、これからはしっかり折り合いをつけて、来週から若駒戦の回顧をじっくり始めていきます。

ところで、今度の土日に行われる新世代のメイクデビュー。注目の一戦はやはり、ディープインパクト産駒のシュプリームギフトが出走する日曜日の阪神4Rマイル戦でしょう。個人的には、新馬戦の馬券を買ったりすることはほとんどないのですが、若駒プロジェクト開始の記念に500円くらい買ってみようと思っています。もちろん、ディープ産駒に意地悪な馬券を(笑) それは半分冗談ですが、土曜の夜に、その阪神マイル戦の展望プチ対談をアップする予定です。でもいったい何を展望するの!? 何もできません(笑) 何となく新世代デビューの「ああ、ついに始まった!」という余韻を愉しみたいだけのテキトーな対談ですので、肩の力を抜いてお愉しみいただければ幸いです。

そして、その新馬戦並みに当てるのが難しそうなマーメイドS。そう言えば、2008年の秋華賞。競馬を始めたばかりで何にも分っちゃいない状態で買ったのが、エアパスカル、プライティアパルス、プロヴィナージュの3連複だったような気がします。内先行有利の開幕週。53kg軽斤量のプロヴィナージュプライティアパルス、悪くないんじゃないでしょうか。

ということで、さきほど若駒プロジェクトのブログサイトを密かにスタートしました! プロジェクト名は告知の仮タイトルをそのまま使うことにしました。お暇な時に覗きにきてくださいね。

若駒戦の密かな愉しみ(http://wakagoma.com)

記念すべき最初のエントリーは「りゅうたま若駒呆談[vol.1]」で、パーソナリティを務める僕たちの自己紹介です。りゅうさんが競馬に嵌ったきっかけとなった恐るべきアルバイトとは!? 競馬に負けることを運命づけられている、僕の前職の恐るべき上司とは!?

それにしても、ブログサイトを立ち上げるためのあれこれに思いのほか時間が掛かってしまい、結局土日を潰してしまいました(泣) サーバの設定やらデータベースの登録やらブログツールのアップロードやら、年末にこのブログを立ち上げた時にこんなことやったっけ?と首を傾げながらの作業でした。でも、ネットで調べつつ頑張れば、サーバのレンタル代以外はすべて無料でここまでできてしまうのだから、すごい時代になったものです。急いで作ったぶん細かいところはまだまだですが、それはおいおいやっていけばいいや、ということでとりあえずのスタートです。

今日で春競馬が終わりました。予想は惨敗(泣)でしたが、来週からは新世代の若駒を中心に競馬を愉しんでいきますので、こちらのブログの更新頻度はさらに少なくなるかもしれません。若駒戦の予想はこれからはすべて「若駒戦の密かな愉しみ」のほうで行っていきます。それ以外の予想はこちらのブログという按配ですね。そして、いよいよ競馬雑誌の創刊に向けて本腰を入れていきますので、こちらも愉しみにお待ちください。

2010エプソムカップ_セイウンワンダー

あ、ダイエットに失敗したはずのセイウンワンダー、勝っちゃいましたね(笑) いちおう単勝ゲットしました!っていうのは冗談で、これは彼女に頼まれて買った馬券です。サンライズマックスが負けたからって、ダイエットを放棄するわけにもいきません。明日は健康診断です。体重計に乗るのが怖いなぁ。



東京11R エプソムカップ(芝1800m)

もちろんセイクリッドバレーから入ります。ずっと東京でこそと思っていたのに、なぜか中山でばかり好走してきました。一瞬しかいい脚が使えないのかもしれませんが、このレースではっきりするでしょう。最も相性の良い前哨戦である新潟大賞典では勝ち馬ゴールデンダリアに完敗したように思えますが、上がりの脚は最速タイの33.8秒。位置取りの差であったと思うことにします。三浦騎手から松岡騎手に手綱が戻り、斤量も据え置きの56kg。松岡騎手の捌き次第では、ゴールデンダリアに先着することも可能ですし、ぜひともしてほしいですね。

対抗にはサンライズマックス。日経新春杯と京都記念はちょっと武豊騎手の騎乗に問題があったような気がしますし、この2走は過去最高体重の456kgでの出走でした。陣営はダイエットに踏み切ったそうで、食べ物の量を減らし、運動量を増やしたとのこと。すっきりしているのはそういうわけだったのですね。僕もなかなか本格的なダイエットに踏み切れずにいる人間なので、-10kgに成功したサンライズマックスは偉いなぁと(笑) 鞍上はかつてのこのレースで同馬を勝利に導いた横山騎手。この馬が勝ったら、ちゃんとダイエット始めようかな。

対照的に常にダイエットに失敗しつづけているのがセイウンワンダーです(笑) 長距離輸送で馬体重が増えるのはこの馬だけだという噂もあり、どれだけ食欲旺盛なのか。それでも活躍を期待してしまう愛くるしい馬だけに、今回も当然おさえます。新潟2歳Sのような後方一気では苦しいでしょうが、地力は上位なので、福永騎手の位置取り次第では勝ち切る可能性も充分あるでしょう。

あとは、末脚なら誰にも負けないキャプテンベガ、使い詰めで調子落ちが心配だけどやはり逃げると強いシルポート、中舘騎手を鞍上に中山金杯の再現狙いが濃厚なトウショウウェイヴまで。


バシレウスとマイネルマルシェを狙いたいけどこの2頭は持続系。快速牝馬のレディアルバローザは、桜花賞の内容からはマイルは少し長いはずで、福永騎手も出鱈目なペースで飛ばしたりはしないのでは。ブイコナンもマイネルカリバーンも何が何でも逃げたい馬ではないので、持続系に向く厳しい流れになるかどうか自信がありません。瞬発力の問われる流れになれば、シャイニンアーサーが筆頭。八重桜賞はラスト33.9秒の脚でダノンスパシーバを封じており、時計的にも申し分ありません。バシレウスとシャイニンアーサーを中心に、マイネルマルシェと外枠のブーケドロゼブルー、レインスティック、サトノジューオーへの3連複で勝負。内枠の気になる馬のみ少しおさえます。


ダービーは終わりましたが、燻っている3歳世代たちの面白いレースはまだまだありますね。底力の問われたセントポーリア賞2着のヴァンダライズ、2/14に行われた東京500下マイル戦でマイネルマルシェの2着→弥生賞3着のダイワファルコン、近走はダートを使われてはいるが、新馬・未勝利戦ではダイワファルコンと接戦を演じてきたカリバーン、共同通信杯の勝ち馬ハンソデバンドをこの舞台で封じたイチブン。

何が勝ってもおかしくありませんが、再びヴァンダライズに期待してみたいと思います。1角での接触で位置取りを下げざるを得なくなり、直線も追い出すのを待たされた前走は、内枠があだとなりましたが、今回の中枠は同馬にとってはちょうどよいのではないでしょうか。ごちゃつくことなく直線を伸び伸びと走り、力を出し切っての勝ち負けを期待したいと思います。

ダイワファルコンは前走のプリンシパルSで、パドックからちょっとイレ込み気味に見えましたし、馬群の内で周りを気にしたりフラついたり、ちょっと気性の難しい面を見せました。本来の強さを発揮できなかった印象です。今回も落ち着いているかどうかは事前にしっかりチェックところ。

リフレッシュ放牧で疲れを抜いたイチブンは調教も良く、ハンソデバンドを負かしたときと同じ1番枠。鞍上も横山典騎手ですし、ここは一発ありそうな気配です。カリバーンも調教は自己ベスト更新といった具合で絶好調。芝でも走る素質は見せているので、あとは成長の上積みがどの程度あるかですね。アスカクリチャンも栗東CWで一杯に追われて「79.4-64.9-51.2-37.6-12.5」の好時計を計時しているように侮れない1頭です。あ、アスカクリチャンって牡馬なんだ!


今日、若駒プロジェクトのドメインを取得しました。シンプルに「www.wakagoma.com」にしました。絶対もう使われているよね、と思いながら打ち込んだら普通に取得できてしまいました。そんなもんなんですねぇ。

6月14日(月)のオープンを目指し、今度の土日でブログサイトを構築する予定です。来週はまず、イントロダクション的な対談を3本アップする予定で、こちらのほうも着々と進み、2本分はほぼ出来上がりました。再来週より、新馬戦回顧が始まります。

乞うご期待!と大きな声では言いません(笑) マイペースでぼちぼちやっていきますので、密かに静かにご期待ください!


僕にはまったく歯が立たない難解な一戦。馬場コンディションも変態的でまったく訳がわかりませんし、香港馬もよくわかりません。しっかりした予想は放棄しますが、馬券は買いたいと思います。

本命はトライアンフマーチ。若葉賞2着、皐月賞2着の実績からスタミナも充分、そして、これまでの東京マイル戦を1分32秒台で好走してきたように、速い時計への適性も申し分ありません。外枠を引いたことから、テン乗りの内田騎手も腹を括って後ろからの競馬を選択するはずで、キャピタルSでの競馬が再現できれば、勝ち負けを期待できるのではないでしょうか。鞍上とともに軸として信頼します。

対抗にはサンカルロ。「競馬コンシェルジュ」の辻三蔵氏の本命馬です。番組の中で、フレグモーネで一頓挫あり、順調じゃないサンカルロを京王杯スプリングカップに登録したときに「はぁ~」と大きな溜息をついた大久保調教師の微笑ましいエピソードが紹介されており、ついつい応援したくなりました。強い追い切りはなかったものの、陣営の期待に応えるかのように、ブレなく集中して走れており、前走よりも調子が上昇しているのは間違いありません。前走はエーシンフォワードに次ぐ2番人気だったのに、安田記念ではこのオッズ。妙味も十分です。今回は意識的にある程度の位置につけていくとのこと。ある程度厳しいペースで流れてくれれば、好走のチャンスはありと見ます。

ワイド替わりの3連複2軸総流しで勝負。もちろんNHKマイルカップのような激流を希望しますが、リーチザクラウンの初GI勝利にもまた密かに期待しています。
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このところ古馬戦の成績がボロボロで、今日も例に漏れず、本命を打ったシャドウゲイトが出遅れて見せ場なしの惨敗(汗) このうだる暑さの中で流れが好転するのか非常に不安であります。

さて、こちらのブログの更新が怠りがちになっていたのは、ひと月前にオープンした「若駒戦の密かな愉しみ」のほうでハイラップを刻んでいるためです。毎週新馬がぞくぞくデビューしてきますし、そこに未勝利戦もわんさか加わって、回顧も展望も大忙し。それでも愉しくて辞められないんですよねぇ、という対談を「ガラスの競馬場」の治郎丸さんとしてきました(「若駒戦の密かな愉しみについて語りました。」)。お暇なときにお聴きいただけると幸いです。

・音声ファイル(MP3形式、32分)

ところで、土曜日に今期若駒戦初のOP戦であるラベンダー賞が行われました。メンバー的に非常に予想しづらい一戦だったのですが、ちょっとみんなで騒いでみるかと思い立ち、「若愉」のパーソナリティ4人でskype観戦を試みてみたのです。何をしたのかというと、テレビ通話でグリーンチャンネルの画面をwebカメラで映し、4人できゃあきゃあ騒ぎながらラベンダー賞を観戦するという非常にシンプルなこと。詳細は「ラベンダー賞skype観戦記」に書きましたが、いやー、これが思いのほか盛り上がったのですよ!

なかなか一堂に会することのできない遠方での開催だったりを、やはり遠方にいてリアルに競馬場へ一緒に行く機会の少ない競馬仲間たちと在宅競馬で騒いだわけですが、ひるがえってみると、確かに在宅競馬ってちょっと寂しいと思うことがときどきあります。ブログに予想をアップして馬券をPATで購入し、テレビやグリチャでレースを観て、外れて落胆するのも当たって驚喜するのも部屋で独りってことが僕の場合は多いのです。「キターーーーーーーwww」とか「豆もやし、なに乗りヘグッてんじゃこら!」とか「残念だったねー」とか「的中おめでとう!」とか、テキストによるコメントではなく同時通話で直接喋り合いながらのskype競馬は、実際に競馬場へ一緒に行くのと同じくらい愉しいものでした。

今日も函館記念あたりから、りゅうさんとエノさんとチャットしながら軽く競馬。小銭で函館記念の負けは獲り返したぞ♪

久々の更新です(汗) ずいぶんご無沙汰になってしまいました。夏の古馬戦はどうにも当たる自信がなく、ずるずるやればやるほど負けてしまいそうなので意識的に控えていますが、先日、多忙なけん♂さんの代打ということで「ガラスの競馬場CLASSIC」の函館記念の展望対談を治郎丸さんと行ってきました。せっかくなのでちょっと賭けてみたいと思います。

巴賞で一度叩いてから函館記念に出走してくる馬が好走する傾向がありますが、これはあくまでも順調度という意味においての話であり、いくら順調とはいえレースレベルが低すぎる場合は好走は望めないように思えます。今年は巴賞からは勝ち馬のメイショウクオリアと殿負けのナムラマースと両極端な馬が出走。また、開幕週に同じコースで行われた函館競馬場グランドオープン記念からマンハッタンスカイ、フィールドベアー、スズカサンバ、マヤノライジン、エリモハリアーの5頭が出走してきますね。うーん、ここから勝ち馬が出ますかねぇと頭を悩ませるメンバーです。

一方、北海道叩き組以外だと、シンガポール遠征帰りのシャドウゲイト、天皇賞春後初始動のジャミール、そして小倉大章典以降、すべて着差0.5秒以内で善戦するも勝ち切れない競馬の続くマイネルスターリーが実績上位と言えるでしょう。遠征帰り、休み明け、善戦マンとそれぞれ不安は少々ありますが、実績上位組の3頭はいずれも洋芝適性を備えており、今年の函館記念を勝つのはこの3頭のいずれかであると考えます。

展開的には、テイエムプリキュア、ドリームサンデーあたりが逃げ、その直後をマンハッタンスカイ、メイショウクオリア、シャドウゲイトが追うかたちで進み、スローに流れれば前有利、ミドルペースが刻まれれば中団からの差しも決まるという想定。スロー寄りのペースになっても逃げ馬が逃げ切るのが難しいという傾向が出ていますが、おそらくそれは重い洋芝が脚に纏わりつき、先行馬は思いのほかスタミナを消耗してしまうためと思われます。

中団内のポジションを確保し道中しっかり脚を溜めつつ、4角までに差を詰めて直線で前を差し切るのが函館記念における理想的な競馬。

これらを念頭に各馬を見ていきましょう。

(1)エイシンドーバー…すみません。よくわかりません(汗)
(2)スズカサンバ…新潟や京都の軽い芝向きの印象。距離ももたなそう。
(3)マンハッタンスカイ…理想的なポジションを確保できるが地力不安。
(4)メイショウクオリア…馬体は「なかなかええ(@エノさん)」が前走楽し過ぎ。地力不安。
(5)◎シャドウゲイト…遠征帰り不安も馬体と追い切りを見る限り体調は良い。実績的にも格上。理想的なポジションを確保でき、スローでもミドルでも好位からの押し切りが可能。
(6)▲マイネルスターリー…若手騎手からホワイト騎手へ乗り替わりは好材料。洋芝適性ばっちり。ポジションも取りにいける。馬体が萎み気味なのが不安。惜しい競馬が続く悪い流れをここで断ち切れるか!?
(7)○マヤノライジン…前走の大敗はゲートで隣の馬が暴れたのにびっくりして出遅れてしまっただけのことで完全度外視可能。洋芝適性が高く、順調度という観点からも加点でき、ポジションも取りにいける。大阪城Sの競馬ができれば勝ち負け可能と見る。高齢と前走惨敗で妙味もある。そして、藤田騎手とホワイト騎手のポジション争いこそ、今年の函館記念最大の見どころ!
(8)ドリームサンデー…鼻血が噴き出る超スローなら残るかも。僕は買わない。
(9)ナムラマース…巴賞組を買うならこっち。奇跡の復活があれば可能性はあるが、豆もやしなので僕は買わない。
(10)サクラオリオン…北海道専用機。ただしあやまって天皇賞秋を思い出受験してしまったことが裏目に出たのか、馬体がガレ気味で立て直しに失敗した可能性大。消し。
(11)△エアジパング…天皇賞でピーク。ステイヤーのねじ巻き叩き一戦目で厳しいと思うが無類の洋芝巧者。ヒモ穴。
(12)△ジャミール…天皇賞でピーク。ステイヤーのねじ巻き叩き一戦目で厳しいと思うが、洋芝適性もあり、アンカツがいつもより前目の競馬を示唆しており、消極的なヒモとして拾ってはおく。
(13)エリモハリアー…エリモ爺さんが最も輝く函館記念。しかし、これまではすべて内側の枠での好走。高齢に加え外目の枠。さすがに厳しい。
(14)△テイエムプリキュア…スタミナ不足で消す予定だったが、これまでに2度好走している日経新春杯はどちらも上がりの掛かる展開での逃げ粘りで考えを改めた。ひょっとしたら隠れ洋芝巧者の可能性があり、ヒモに加えておきたい。
(15)スマートステージ…外枠の瞬発力系差し馬。ここは厳しい。妙味もない。
(16)フィールドベアー…洋芝適性は高いが痛恨の大外枠。前走と同じ競馬をする公算が高く、そうなると掲示板も厳しいのでは。妙味もない。



昨年はサトノロマネに本命を打って惨敗したレース。荒れてきた福島の馬場をどう読むかが難しいのですが、昨日と今日これまでのレースを見ると、よほどのスローにでも流れない限り内枠先行有利とは言い難い印象。外伸び馬場にすでに移行しつつある馬場で行われる今年のラジオNIKKEI賞は外枠有利と想定します。

本命はトゥザグローリー。デブデブデビューからよくぞまあここまで減量に成功し、凛々しい馬に成長したものです。フットワークが大跳びな馬なので、この舞台には間違いなく向いていないという不安はありますが、正直ここで負けていてはダメだろうと思うのです。適性がズレていようが圧勝してよね。

対抗はアースガルド。ここで最も狙っておくべき馬。人気はないけど、クラシック路線から退いてからはすぐに目標をここに切り替えましたし、順調度で言えば最も万全の態勢で挑んできます。馬場を読み尽しているに違いない蛯名騎手も頼もしい。芝の良いところを上手く通って粘り込む競馬を期待します。

瞬発力勝負を招く流れになると両馬にとって分が悪いのですが、先行策に色気を出す馬は3,4頭はいるはずで、遅くてもミドルペースが刻まれる見立て。前残りを狙うなら、むしろ外枠の差し馬をマークしておきたいと思います。



アンドリュー・ベイヤーの名著『勝ち馬を探せ!!』(メタモル出版)の第6章「馬を見る目」は、クレムという新聞記者の話で始まります。要約すればおよそ次のようなエピソードです。

――クレムという元ボクサーの新聞記者が、ある重賞レース前日に催された関係者の食事会の席で、最有力馬の調教師に「あなたの馬、追い切りの脚さばきが少し変だったけど」と質問した。「そんなことはない。私は気づかなかったけど」と調教師。レース当日の返し馬、その馬がカニ歩きで頭を下げていたため、負けると考えたクレムは、良く見えるほかの馬の単勝に賭けて見事的中。最有力馬は3着だった――

まあ、何てことはないエピソードですが、ポイントはクレムが「元ボクサー」であったという点でしょう。競馬を始めた当初、彼が不思議でしかたがなかったのは、元気に見えて勝った馬がその翌週には見栄えせずあっさり負けてしまうという現象でした。同じ馬が1週間でどうしてそんなにも変わってしまうのか? 考えあぐねているうちに、元ボクサーだった自分にも似たような経験があったことに思い至ります。ある日トレーニングで1マイルを6分で楽に走れたのに、翌日は7分で走るのに四苦八苦したことがあったなぁ。あれってどうしてだったっけ?

彼が思い出したのは、もちろんランニングのことだけではないでしょう。競走馬と同じように、ボクサーもまた不屈の精神で自らの身体を究極に仕上げなければ、どんな試合であれベストパフォーマンスを発揮することはできません。ボクサーだった頃の自分と競走馬の姿を重ね合わせた彼は、何か重大な発見をそこでしたはずです。その後クレムは熱心にパドックに入り浸るようになり、そのうち調教師のもとで働き始め、馬の身体に関する知識を蓄えました。だからこそ、直接の管理者である調教師でも気がつかない、競争馬の脚さばきのわずかな異変にも気づくことができたのでしょうね。

馬を見る目――これは馬主にとっても競馬を予想する僕たちにとっても永遠のテーマであると言えます。そして、馬を見る目を養うことは、人生において競馬を長く愉しむためのアプローチの一つとして、チャレンジする価値のあるものです。早くから素質や適性を見抜き、将来のGIホースを見つける愉しみとしても魅力的ですし、競走馬の現在の体調や馬体の充実度――究極に仕上げてきたか、体調が下降線を辿っているのではないか――をずばり見破り、馬券に繋げる予想のファクターとしても絶大な武器となることでしょう。もちろん、賢明な方ならお分かりの通り、馬を見る完璧な目など手に入れることは誰にだってできません。でも、たゆまぬ努力の積み重ねをしていくことで、少しずつ馬を見る目を養うことはできます。もちろん結果を出すには、勘やセンスも必要ですけどね。

ということで、僕が注目している若き「馬体派」のエノさんとでぃらんさんへのインタビューをお届けします。題して「馬体に夢中!!」。嬉しいことに、このお二人には、今後もこの「若駒戦の密かな愉しみ」のパーソナリティとして、多くの企画を担当して頂けることにもなりました。馬体を見る目だけでなく、馬券のセンスに自制心に、そして何と言っても競馬を愉しむそのユーモア溢れるお二人のスタンスに、僕は最も共鳴します。もちろん実力は折り紙つき。お二人のブログのPhotoパドック・追い切り評価は必見です。




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今日も後輩の風俗君とともに出社することになってしまい、札幌記念をリアルタイムで観られないのが非常に残念。

若葉Sで惚れてから皐月賞、ダービーと本命を打ってきたヒルノダムールに期待。負けてもいいので菊に向けて幸先の良いスタートを切ってほしい。できれば成長した姿を見せておくれ。実績上位かつこのレースへの適性もぴったりのアーネストリーが対抗。岩田騎手のイン突き+一瞬の切れ脚の合わせ技で穴を開けそうなアクシオンが単穴。

函館記念組は疑ってみました。ドリームサンデーはテイエムプリキュアのいた函館記念よりはマイペースで運べるとはいえ、メンバー強化の今回は3着には残れないと見ます。圧勝だったマイネルスターリーは捌きにくい最内枠。雪辱を果たす気満々の三浦騎手のイレ込みが馬にも伝わりちぐはぐな競馬で着外という意地悪なシナリオを思い描いています。前残りの流れを差してきたジャミールは一見強い競馬ですが、安藤勝騎手の2着狙いの騎乗が功を奏したのも事実。叩かれて体調が上向いたのは追い切りの動きからも明らかですが、さらに外枠をもらった今回、勝ち切るには再び好プレーが炸裂しないと難しいのではないでしょうか。フィールドベアーは外枠からの厳しい競馬だったことを考えるとよく頑張っています。しかし、外枠の不利を跳ね返してマイネルスターリーに迫る2着くらいでないと、今回のメンバーには敵わないのではないでしょうか。今回中枠なので狙う手もあったのですが、格不足として却下しました。

最も気になるのはロジユニヴァース。馬体も追い切りの動きも体調の良化を示してはいますが、シャドウゲイト同様、この馬の問題は精神的なものだと思います。気持ち次第で圧勝か惨敗。いかにもこの舞台で待望の復活を遂げそうではあるのですが、「ようよう、ロジちゃん、実際のところどうなのよ?」と、うま語で喋れない僕は今回は静観します。




月曜は朝方タクシーで帰宅。火曜日は完徹で水曜日になだれ込み夜9時に帰宅してバタンキュー。木曜日は再び朝方タクシーで帰宅。金曜日は土曜日の出勤が確定した時点でどっと疲れが押し寄せてきて定時に会社を飛び出し帰宅してバタンキュー。今日は午前中に馬トモたちとSkypeでちょっとお喋りして癒されるも、これから出社で気が重いです。決して僕がダメダメな奴ってことではなく、こう見えてもDTPの腕はその辺のオペレーターには負けません。結局のところ、斜陽産業である印刷業界、これから生き残るにはとにかく仕事を取って分母を増やすべし!と、頭の悪い編集者の質の悪い仕事をビックリ納期と破格の値段で闇雲に獲ってくる奴隷根性まる出しの営業戦略に泣かされていると言わざるを得ない状況です。こちらのブログも治郎丸さんとの競馬雑誌も「若愉」も、やらなきゃならない作業にこれからやりたい企画に目白押しなのですが、僕がずいぶん脚を引っ張ってしまっており申し訳ない気持ちでいっぱいです。

さて、会社の後輩には、ストレスが溜まったらすぐに風俗へ駆け込みスッキリリフレッシュできちゃう単細胞君がいますが、僕はやっぱり馬券を打ちたい。しかし、時間がないとしっかり予想ができないので、できれば賭けたくないのも事実。ここはぐっと我慢して……といきたいところなんですが、もうだめだー!

新潟12R 3歳上500万下(芝1800m外)

僕にとっては初めての若駒2009年(ダービー)世代で「渋い奴じゃのう」とずっと追いかけてきたダブルレインボーを狙う。1年の休養を経て復帰してからは、なぜか不良→重→稍重と馬場に恵まれず、切れ脚を活かせない競馬が続いたが、今日はようやく良馬場で思う存分自分の競馬ができるのではないか。藤岡康太→蛯名騎手も好材料だろう。馬柱の成績だけを見れば4番人気は人気し過ぎに思えるけれど、馬券師たちの目が厳しい夏競馬、ここは我慢して狙ってみたい。

相手はアドマイヤセナとピサノユリシーズの2頭と見る。アドマイヤセナは3週続けて余裕残しにも関わらず、調教は栗東坂路で50秒台を連発。復帰初戦こそスローペースに泣かされ惨敗を喫したが、その後は1000万下で連続連対を果たしているように順調そのもの。まともに走れば勝ち負け必至。ピサノユリシーズは若駒2010年世代。シンザン記念では1番人気に推されていたが、トモがゆるゆるだった当時はカモだった。休養明けの前走でも直線でいい伸びを見せたが、まだフラフラするところもあり(調教でも)、全幅の信頼はおけない。が、馬券圏内には十分届くと見る。

何となく、アドマイヤとピサノが1、2着で、レインボーが4、5着というオチもありそうだけど、まあそれでもストレスは解消できるはず(笑)


母方の実家は函館から車で1時間ほどの海沿いにある椴法華(とどほっけ)村という小さな村。今回の遠征の目的のひとつは、母親の帰省に合わせて僕と弟も椴法華村へ行き、じいちゃんばあちゃんに会うことだった。駅まで迎えに来てくれた函館の伯父さんの車に揺られて村へ到着し、じいちゃんばあちゃんと久々の再会。その日はみんなで「ひろめ荘」という温泉ホテルに一泊。広い温泉で身体を癒し、美味しい料理を満喫した。ウニにホッケにサーモンに、北海道の海鮮ものは何でも旨い。その中でも僕が最も好きなのはイカの刺身。獲れたてなので歯ごたえもコリコリ、甘みも旨味も、居酒屋で出てくる白くてねっとりしたイカの刺身とは全然違うのです。これを白飯のように頂くのが抜群に美味しいのだ。もちろん3杯おかわりした♪

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翌日は椴法華村に戻り、一日まったり過ごす。村には競馬新聞はおろかスポーツ紙すら売っていないので、隣町(村?)まで伯父さんに車で連れていってもらい、コンビニでスポニチを購入。弟と馬柱を眺めて予想しては、ラジオNIKKEIの中継を聴きながらこっそり競馬を愉しむ。なぜこっそりかというと、孫が競馬にイレ込んでるなんて聞くと、じいちゃんばあちゃんが心配しちゃうから。こればかりはしかたないですねぇ。

じいちゃん「おめたち明日はどこさ行く?」
僕「函館(競馬場)を一日満喫してくるよ!」

って感じで嘘はついてないでしょ(笑)

夕方になり、お別れの時。この日は函館の伯父さん宅に泊めてもらうことになった。短い間だったけど、じいちゃんもばあちゃんも歳取って小さくなったなぁと思いつつも、ほうっておくと「こら!ばばあ!」「こら!じじい!」とふたりでコントを始める元気な姿を見ることができて安心した。「おめたちさ会うのもこれで最後だべ」って別れ際に言い始めるようになってからウン十年経つし、まだまだ大丈夫でしょ。また来年会いに行きたいね。

僕と弟にとって青天の霹靂だったのは、椴法華村を去り函館市に到着したこの日、とある穴馬券師と出会い、翌日函館競馬場で一緒に馬券を打つ機会が訪れたことである。かつての職場では「競馬の神様」と呼ばれ、この人の買い目で美味しい思いをした同僚は数知れず、穴党であるにもかかわらず(であるからこそ?)、年間回収率は140%を超える実力者。穴馬券師ではあるがオッズは気にしない。競馬新聞の印などいっさい信用しない。人気の有無にかかわらず、ひたすら自分の好きな馬、自分が強いと思う馬、注目している馬を買う。そういう意味では、穴馬券師と呼ぶのは間違いかもしれない。馬券は昔からずっと馬連のみ。3~5点で仕留める。2001年菊花賞のメモリアル馬券を見せてもらった。



マンハッタンカフェとマイネルデスポットの馬連配当はなんと46210円! いやー、いつかこんな馬券を僕も当てたいなぁ。「函館2歳S、僕はたぶん1番人気のマイネショコラーデが本命なんだけど、どの馬から攻めるの?」と訊ねたら、「コットンフィールドだよ」と伯父さんはニヤリと笑みを浮かべた。

先週の月曜日。エノさんが仕事で上京してくるというので、何があっても集まらねばなるまいと、各自がとってつけたような理由で仕事を切り上げ、若愉メインパーソナリティが門前仲町に集結するという嬉しい展開に。僕はずいぶん遅れての合流。エノさんはブログイメージと寸分違わぬ「ザ・エノ」としか言いようのない馬体の持ち主で、そりゃあ阪神得意だよなぁと納得(笑) でぃらんさんは、天然パーマで眼鏡をかけた長身の真面目君という僕の予想に反して、お洒落で可愛らしい感じの坊主さん。吉田戦車の漫画のどこかで見たような……ってのは気のせいかな(笑) まあ、例によって時間は音速で過ぎてゆき、気づけば14R終了ですでに朝方。競馬のこと喋りまくったはずなのだが、りゅうさんがいちばん古馬なのにいちばん若駒っぽいということで満場一致したことと、エノさんが連発した「ハゲ散らかす」というフレーズ、それに、でぃらんさんが「はうぅ!」と折り合い欠いた坐和民の「偽ポリトラック」デザートしかほとんど記憶に残ってない(笑) 競馬仲間と坐和民に行く機会があればぜひ「もっこもこチョコアイス」を! あえて折り合い欠くのもまた一興です!



さてその翌日、目覚まし時計を仕込み忘れた僕はもちろん堂々の遅刻。起きたら会社始まってました(泣) まあ、この遅刻はぜんぜん関係ないのですが、お盆は屁垂れ編集者どもが「お盆に仕事するから休みに入る前にくれ」だの「お盆の間にこれやっとけ」だのと無茶な仕事を突発的に入れてくる時期でもあり、会社に行けば僕の机に1200ページの辞書の仕事が置いてあり、それを僕が夏休みに入る前に出してくれと言うではないですか。いやいやいや、毎ページ朱字がまんべんなく入ってるし、90秒ペースで訂正しても30時間掛かるんですけど、涼しい顔してなに簡単に引き受けてきちゃってんだよ、計算機弾けやこの馬鹿営業が!と罵倒しながら、しぶしぶ作業に取り掛かる。一日で終わるわけないし、進行管理の仕事もやらないわけにはいけないし、金曜日に函館へ旅立つためにはしょーがねーかと朝の3時半まで黙々と作業。そんな感じで火・水・木曜日……。

金曜日。函館へ旅立つ当日。チャイムで目を覚ます。東京駅で7時半発の新幹線を待っているはずの弟だった。時計を見ると8時過ぎ……はい、今週2度目の遅刻をやらかしてしまいました。ひー、ごめんなさい、ごめんなさいと弟に謝りつつ、タクシーで東京駅へ折り返し、1時間遅れの新幹線に飛び乗った。予約した指定席が無駄になり、自由席も当然確保できず、乗車口近くの地べたに座り込んで、八戸まで3時間。そこから特急スーパー白鳥へ乗り換えるが、帰省客や旅行客でごった返す車両内の通路で立ちっぱなしのまま青森へ。ようやく席を確保した頃にはどっと疲れが押し寄せて爆睡。ヘロヘロになって函館に到着したが、もうこの時には函館で馬券なんか当たる気など毛頭ありませんでした。ん? 毛頭ない? エノさんの「ハゲ散らかす」のリフレインが止まらない函館遠征一日目。
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